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海外原油は引けにかけて急伸、NYガソリン急伸が牽引役

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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海外原油は引けにかけて急伸、NYガソリン急伸が牽引役

  • 2020/05/05
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
4日のNY金は、急伸し、一時1726.0ドルの高値示現をみせた。NY金期近6月限は前日比12.4ドル高(2日分合計で19.1ドル高)の1713.3ドル、NY白金期近7月限は同4.6ドル高(同34.5ドル安)の778.5ドル、NYパラジウム期近6月限は同52.5ドル安(同120.7ドル安)の1835.3ドル。
新型のコロナウイルスの発生源を巡る米中の緊張が高まっており、週明けのNYダウ先物の急落につながっていた。金は再び安全資産として買い直され、欧州時間帯の序盤に1726.0ドルの高値を付けた。その一方、世界的な外出自粛の緩和の動きから、経済活動再開の期待もあり、急落していた株価の出直り、さらに米長期金利の上昇もあり、金の1720ドル台は一時的で、米国取引時間にかけては1710ドルを挟む動きに終始していた。米長期金利の上昇がネックになり、1700ドルをまた下回ることも懸念されていた。いずれにせよ、米国が発表するという中国の発生源の証拠に関心が集まっていた。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
4日のWTI原油は、期近限月中心に続伸しており、清算値決定後に上げ幅を拡大している。WTI原油期近6月限は前日比0.61ドル高(2日分合計で1.55ドル高)のドル、北海ブレント期近7月限は同0.76ドル高(同0.72ドル高)の27.20ドル。RBOBガソリン6月限は同5.52セント高(同3.78セント高)の82.15セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同0.70セント高(同3.00セント安)の80.31セント。
前週末に続いて、NYガソリンの急伸が支援材料になっていたが、外出自粛の緩和の動きにガソリン需要の改善が期待され、ガソリンは出直りを加速させている。週明け序盤はいずれも急落していた。特にWTIやブレントは1ドル机上も値崩れを演じていた。米中の緊張が再び高まっており、経済に対する悪影響が懸念されていた。また、米国国内の原油の供給過剰懸念、さらにNYダウ先物の急落が圧迫要因になっていた。ただ、NYガソリンが先にプラス圏に切り返すと、世界的な外出自粛緩和の動きによる石油の需給バランス改善がより期待されるようになり、原油の出直りを加速させたようだ。WTIの認証在庫であるクッシング在庫の増加が鈍化しているとの情報も流れ、支援材料になっていた。米国の原油供給過剰が改善されない中、かなり強引な戻りをみせたことになる。ブレント期近7月限は引けにかけて28ドルの大台を回復していた。ちなみに、在庫統計に対する事前予想平均の暫定値で、原油在庫は810万バレル増、ガソリン在庫は30万バレル増、中間留分在庫は300万増となっている。

(CBOT大豆)
4日のCBOT大豆は、大幅続落となった。期近7月限は前日比14.00セント安(2日分合計で20.00セント安)の835.50セント、期近11月限は同11.00セント安(同13.75セント安)の844.00セント。
週明けから軟調地合いを強いられていたが、米中の緊張の高まりを背景にして、米国大豆の成約キャンセルなどの動きが懸念されて、売り込まれていた。米農務省が発表した週間輸出検証高は31万8100トンで、事前予想下限の40万トンも下回っており、かなり弱い内容となり、下げ幅を大きくした。さて、シカゴ引け後に米農務省が明らかにした作付進捗率は全米平均で23%(前週8%)。事前予想平均は21%(予想レンジは16%~35%)。主産地アイオワは46%(前週9%、平年9%)、イリノイは31%(前週18%、平年12%)。これも売り材料となり、シカゴ大豆は一段安へ。

(CBOTコーン)
4日のCBOTコーンは、新穀限月中心に下落。期近7月限は前日比2.75セント安(2日分合計で3.50セント安)の315.75セント、期近12月限は同3.00セント安(同2.75セント安)の333.75セント。
シカゴ引け後に発表される作付進捗率が弱い内容になるとの観測が圧迫要因になっていた。米農務省が明らかにした週間輸出検証高は121万7218トンで、事前予想上限の110万トンを上回ったが、支援材料としてはイマイチ。注目の米農務省が明らかにした作付進捗率は全米平均で51%(前週27%)。事前予想平均は48%(予想レンジは42%~58%)。主産地アイオワは78%(前週39%、平年46%)、イリノイは56%(前週37%、平年54%)、ネブラスカは61%(前週20%、平年38%)。主産地では一段と作付が進んでおり、大きな売り材料になるとみられる。その一方、NYガソリン相場の出直りも目立っており、弱気な作付進捗率を先取りして下落した経緯もあり、NYガソリンの動向次第では買い戻しも想定されている。

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