株式会社フジトミは投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

海外原油は大幅続落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
多くのファンに支持されております。

ピックアップコンテンツ

  • 個別WEBセミナー
  • Fujitomi market news
  • トレーダーズショップ
  • TOCOMスクエア
  • リモートサービス
商品市場情報

海外原油は大幅続落

  • 2020/04/22
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
21日のNY金は、下値波乱の展開を演じたが、安値から大きく買い直されるなど、下げ幅を縮小している。NY金期近6月限は前日比23.4ドル安の1687.8ドル、NY白金期近7月限は同37.6ドル安の758.4ドル、NYパラジウム期近6月限は同219.9ドル安の1907.6ドル。
原油相場の大幅安とそれを嫌気してNYダウも急落している。それを嫌気して、金以外の貴金属が急落し、さらに非鉄も大幅安を演じている。そのため、金も追随安を強いられ、欧州時間帯にマイナス圏に突入した。そして、1682ドルを割り込むと、一気に1666ドルまで急落。20日移動平均線を下回ったこともあり、ストップロスの売りがヒットした。しかし、NY株式の軟調地合いに対するヘッジ買いがみられ、清算値決定後には1690ドル台回復となった。それでも原油の急落の影響で、その他貴金属や非鉄の軟調地合いが続けば、また金も下押しするとみられており、原油相場の行方が最大のポイントに。原油の急落はデフレにつながるため、インフレリスクで買われている金にとっても売り材料である。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
21日のWTI原油は、納会を迎えた期近5月限を除いて大幅続落となった。WTI原油期近6月限は前日比8.86ドル安の11.57ドル、北海ブレント期近6月限は同6.24ドル安の19.33ドル。RBOBガソリン5月限は同15.80セント安の51.03セント、NYヒーティングオイル期近5月限は同72.69セント安のセント。
期近5月限はプラス圏回復をみせたものの、取引中心限月である期近6月限は日本時間深夜2時50分過ぎに、9.00ドルを割り込むと、ストップロスの売りがヒットして、一気に6.50ドルまで急落。ただし、3時過ぎには10ドル台を回復するなど、瞬間的な大幅安を演じた。その他限月は5ドルから7ドル以上の大幅安をみせるなど、まさに狼狽投げが押し寄せていた。トランプ米大統領は戦略備蓄在庫(SPR)に追加で7200万バレルの検討することを表明したが、2月のSPRの積み増しを指摘したものの、ここまで一向に実行されないため、支援材料になり切れず。米国がサウジやロシアの減産政策を押し付け、米国単独では減産スタンスを示すことがなかったことが、この原油の急落につながったとみられる。このため、米国の減産に対する積極姿勢がポイントに。OPECの一部加盟国は協調減産の前倒しを協議したものの、結論は出なかったようだ。弱気な米APIの在庫統計も予想されているが、それも警戒しての急落だったともいえる。

(CBOT大豆)
21日のCBOT大豆は、買い戻しに反発し、引けにかけて高値更新の動きとなった。期近5月限は前日比5.25セント高の831.75セント、期近7月限は同5.00セント高の841.25セント。
2019年5月以来の安値水準まで急落したものの、期近5月限が8.00ドルの大台を維持したこともあり、利食いの買い戻しが台頭し、安値から25セント前後の戻りをみせた。コーン市場同様、目先の達成感もあったようだ。原油の大幅続落と南米の輸出攻勢が圧迫要因になっており、改めて8.00ドルを試す可能性も指摘されていた。ちなみに、2019年5月の安値は7.91ドル。

(CBOTコーン)
21日のCBOTコーンは、一時急落したものの、利益確定の買い戻しに下げ幅を縮小している。期近5月限は前日比4.25セント安の310.00セント、期近7月限は同4.50セント安の317.75セント。
原油急落と米国コーンの実勢悪から再開後も一段安を強いられ、欧州取引時間帯に3.10ドル割れを果たした。期近ベースでの3.10ドル割れは2009年9月以来のこと。米国取引時間帯に入って、一気に狼狽投げが台頭し、一気に3.01ドルまで急落。2009年9月の安値である3.02ドルを割り込み、2006年10月以来の安値水準である。米国コーンは2007年から本格化したエタノール需要の拡大を背景にして3ドル台を維持する動きをみせていたが、エタノール需要が解消されたような下げを演じることに。しかし、さすがに3ドルの大台を維持したこともあり、目標達成感の買い戻しが先行し、一時、プラス圏まで回復したが、結果的に売り直され、小幅ながら続落している。

一覧へ戻る

ピックアップコンテンツ

  • Fujitomi market news
  • 個別WEBセミナー
  • リモートサービス