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海外原油は大幅続伸し、安値から10ドル戻す

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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海外原油は大幅続伸し、安値から10ドル戻す

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/01/10
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
9日のNY金はドル安を好感して1290ドル台を回復するなど急伸している。NY金期近2月限は前日比6.1ドル高の1292.0ドル、NY白金期近4月限は同3.5ドル高の825.3ドル。
アトランタ連銀総裁が年内の利上げはあと一回にとどまるとの発言をキッカケにしてドル安が加速し、金も大きく買い進まれることとなった。ただ、NY株式市場は続伸していること、米長期金利の上昇も続いており、ドル安を材料に急伸したものの、1290ドル台での買いに勢いはなかったともいえる。市場では15日に予定されている英国議会でのEU離脱に関する採決を前に、またポンド安が進行し、ドルがまた買い進まれることも警戒されている。パラジウムは引き続き急伸し、1280ドル台まで一時急騰した。1300ドルも時間の問題とみられ、金の値位置を上回る可能性も高まっているという。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
9日のWTI原油は続騰し、一気に52ドル台に急伸している。WTI原油期近2月限は前日比ドル2.58高の52.36ドル、北海ブレント期近3月限は同2.72ドル高の61.44ドル。RBOBガソリン1月限は同6.28セント高の142.54セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同5.38セント高の188.08セント。
注目の米EIAの在庫統計で、原油在庫は前週比168.0万バレル減となり、事前予想の減少予想を下回った。対照的にガソリン在庫は同806.6万バレル、中間留分在庫は同1061.1万バレルと、いずれも大幅に増加している。石油需要の不振の製油所稼働率の低下が影響したが、これで2週連続で石油製品在庫が大幅増加することに。結果的に、前週同様、かなり弱い在庫統計となった。この発表前にWTIは51.50ドル前後まで急伸していたが、発表後に50.60ドルまで下落した。しかし、その下落が買い場とみられ、その安値示現から1時間後には52.58ドルの高値を示現している。さすがに高値警戒もあり、52ドル割れまでまた値を沈めたものの、そこはまた買い場提供に。産油国の減産による需給バランス改善期待の買いが相変わらず優勢である。WTI期近2月限は昨年12月24日の42.36ドルの安値示現から10営業日で10ドルの切り返しをみせている。連日の急騰に対して、さすがに高値警戒の声も挙がっているが。

(CBOT大豆)
9日のCBOT大豆は反発している。期近3月限は前日比6.00セント高の924.50セント、期近5月限は同6.25セント高の938.00セント。
米中の貿易交渉に対する期待が再燃して買い直されていたが、原油の続騰も心理面の支援材料になっていたという。ブラジルの調査会社であるアグラルは同国の大豆生産高を1憶2140万トンから1憶1690万トンに下方修正している。前週末にFCストーンも下方修正しているが、それに沿った格好となった。乾燥した天候によるイールド低下が影響しているという。ただし、それでも過去最高の生産高には変わりない。

(CBOTコーン)
9日のCBOTコーンは中国による米国コーンの買い付け期待に小反発。期近3月限は前日比2.00セント高の382.00セント、期近5月限は同2.25セント高の390.25セント。
再開後のアジア取引時間帯からシカゴコーンは反発しているが、中国による買い付け期待が再燃したため。ただ、これまで中国側の動きはなく、期待外れにとどまっている。その一方、米EIAが発表した在庫統計で、エタノール在庫がさらに上昇し、需要低迷が警戒され、上げ幅縮小へ。NYガソリンの連日の急伸からエタノール需要の改善も期待されるものの、ガソリン価格はそれでも昨年後半の値位置に比べると、まだまだかなり安いため、エタノール需要の改善にはまだ期待薄との指摘も。まだ、米農務省の需給報告の日程は決まっていない。

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