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海外原油は大幅続伸、欧州のエネルギー供給不安が台頭

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

フジトミ証券株式会社 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在はフジトミ証券株式会社にて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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海外原油は大幅続伸、欧州のエネルギー供給不安が台頭

  • 2022/05/14
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
13日のNY金は、大幅続落し、一時、1800ドルの大台割れを果たした。NY金期近6月限は前日比16.4ドル安の1808.2ドル、NY白金期近7月限は同0.7ドル安の930.7ドル、NY銀期近7月限は同22.8セント高の2100.1セント。
期近6月限としては今年の2月4日以来の1800ドル割れである。アジア取引時間帯の再開早々、ストップロスの売りがヒットして1810ドル割れをみせたが、その後は買い戻しに1820ドル台回復。急落していた非鉄などの戻りや海外原油の強調地合いも支援材料になっていた。しかし、1830ドルの上値は重く、欧州時間帯では次第に水準を切り下げ、終盤に1805ドルを割り込むと、ストップロスの売りがヒットして1800ドル割れへ。米国取引時間帯の序盤に1817.2ドルまで切り返したが、その後はまた売り込まれていた。金ETFは6営業日連続の減少を示すなど、金市場に対する投資妙味の後退からファンド資金の引き揚げが顕著となり、結果的に1800ドル割れにつながった。米利上げを警戒しつつも、4月前半はインフレヘッジの買いが支援材料だったが、そのインフレヘッジの買いの大きく後退しており、米利上げの長期化が結果的には金の重石になっている。1800ドル割れでの目標達成はなく、通過点との声は多い。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
13日のWTI原油は、大幅続伸。WTI原油期近6月限は前日比4.36ドル高の110.49ドル、北海ブレント期近7月限は同4.10ドル高の111.55ドル。RBOBガソリン6月限は同16.61セント高の395.78セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同0.51セント高の392.12セント。
ロシアは欧州に本拠を置く企業に対する天然ガスの供給停止を実施。また、ポーランドとブルガリアに続いて、フィンランドに対しても天然ガスの供給停止を警告したことが明らかにされ、欧州のエネルギー供給不安が再燃し、原油への依存度の高まりを背景にして急伸している。また、NYガソリンの大幅続伸も引き続き、支援材料になっていた。NYヒーティングオイル同様、4ドルの大台を目指すとみられている。米国でのガソリン需要の増加が期待される半面、欧州からの石油製品輸入の縮小も警戒され、特に欧州の石油製品のウエイトが高い米東部の供給タイト感が支援材料に。上海でのロックダウンの強化がみられ、石油需要の悪化が懸念されているが、週末は売り材料になり切れず。買い材料として、OPECが2か月連続で25.4万バレルの増産目標を下回ったことも挙げられる。ただ、WTI原油は期近限月中心の急伸となったが、NYガソリンが連日、期近中心に急騰しており、それに沿った上昇をみせていた。

(CBOT大豆)
13日のCBOT大豆は、期近限月中心に大幅続伸。期近7月限は前日比32.50セント高の1646.25セント、新穀11月限は同16.75セント高の1497.25セント。
米農務省は2021年度分として仕向け先不明13万2000トンの成約があったことを公表したが、数量からみて中国と想定される。また、中国の国家穀物貿易センターが、5月20日に50万トンの大豆の在庫を放出する意向を示した。国内価格の抑制が狙いとみられるが、その分、また在庫維持のため、大量の購入に動くとの観測につながっていた。上海でのロックダウンの長期化による輸入後退も懸念されていたが、週末は売り材料になり切れず、米国取引時間帯に値を跳ばした。また、大豆粕の急伸も支援材料。新穀11月限は、米コーンベルトでの作付進展観測もあり、期近買い・新穀売りのスプレッドの対象になっていた。

(CBOTコーン)
13日のCBOTコーンは、期近限月中心に反落している。期近7月限は前日比9.75セント安の781.75セント、新穀12月限は同4.75セント安の748.25セント。
大豆や小麦の強調地合いもあり、シカゴコーンは続伸する場面をみせた。ただ、高値警戒からの小麦の値崩れをキッカケにしてコーン期近限月が大きく値を切り下げ、新穀限月も下落することに。下落局面では、今後の米国コーンのイールド改善が指摘されていた。作付遅れを背景にして米農務省の需給報告で、2022年度の机上の米国コーンの生産高予想はかなり強い内容となった。イールドは177.0ブッシェルに設定され、トレンドイールドの181.0ブッシェルを大きく下回った。しかし、前週後半からの天候回復によって、急ピッチの作付が行われており、その結果、イールド改善につながるとの見方が支配的。週明け発表される作付進捗率の大幅改善も期待されている。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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