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海外原油はテクニカル要因で急落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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商品市場情報

海外原油はテクニカル要因で急落

商品先物 有料マーケット情報
  • 2018/09/14
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
13日のNY金は一時急伸したものの、高値から値を崩し、反落している。NY金期近12月限は前日比2.7ドル安の1208.2ドル、NY白金期近10月限は同3.4ドル高の803.3ドル。
弱気な米CPIとECB理事会を経て、ドル安が進行した。米中の貿易交渉の動きもドル安要因となり、ドル売り・ユーロ高が急ピッチに進行した。またトルコ中央銀行による大幅な金利引き上げで、トルコリラの上昇がみられたことも、実需の買いにつながるとの連想もあり、金を後押しした。金は1218.0ドルまで急伸したが、米長期金利の高止まりが続いていること、インドや中国の通貨安は続いており、通貨上昇をみせたトルコもまだまだ通貨安の水準にあるため、実需の買いが期待できる状況でもなく、高値から10ドル以上も値を崩している。ここ最近、弱気な米経済指標が続いているものの、今後の米利上げ計画には変わりないだけに、弱気な米経済指標に対する過剰反応の修正もみられたようだ。また、原油と非鉄の高値からの値崩れは心理面での売り材料に。白金は続伸しているが、金同様、高値から値を崩している。ここ最近は非鉄相場の急伸に追随して買い進まれていたが、その非鉄が高値から値崩れを強いられており、白金の上げも一服へ。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
13日のWTI原油は急反落を演じた。WTI原油期近10月限は前日比1.78ドル安の68.59ドル、北海ブレント期近11月限は同1.56ドル安の78.18ドル。RBOBガソリン10月限は同4.19セント安の199.29セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同3.42セント安の222.35セント。
イラン産原油の供給不安は依然として支援材料と評価されているが、一方で新興国の通貨安による石油の需要後退が懸念されていた。また、チャートの悪化を警戒した売りを浴びたのも確か。WTIはこの下げで、また上ヒゲの長いチャートからの値崩れを強いられることになったが、今回はチャート上でのダブルトップを形成する格好となり、買い方不在の状況に。前日、米EIAが発表した在庫統計で、原油在庫は大幅減少したものの、石油全体でみると、200万バレルの増加だったこともあり、それも売り材料に評価されていた。テクニカル面では一段安も予想される状況にある。

(CBOT大豆)
13日のCBOT大豆は反落。期近11月限は前日比4.25セント安の835.75セント、期近1月限は同4.00セント安の849.50セント。
前日は知ったらしまいの戻りに反発したが、米中の貿易交渉の動きが流れたため、それに対する期待も高まり、買い戻しを促していた。しかし、米国大豆の中国向け輸出低迷の長期化は避けられず、期待先行の買いも続かず、反落へ。今後、米コーンベルトで大豆の収穫が始まるが、今後のハーベストプレッシャーを警戒して売られたとみられている。期近11月限は8.50ドルを壁にしていた。

(CBOTコーン)
13日のCBOTコーンは続落し、期近12月限は3.50ドルを割り込む場面もみせた。期近12月限は前日比1.75セント安の350.75セント、期近3月限は同2.00セント安の363.00セント。
前日の急落に対する自律反発の動きから序盤は堅調地合いをみせていた。しかし、コーンの豊作下によるハーベストプレッシャーを警戒して戻りは限られた。米コーンベルトでは収穫に理想的な天候がしばらく予想されており、荷圧迫を警戒して戻りは売り場提供に。また、小麦が連日の急落を強いられ、足かせになっていた。収穫本番はこれからで、安値更新を果たしたシカゴコーンの下げ余地はまだ残されているとみる向きが多い。

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