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東京石油市場は反落も、下げ渋りの印象

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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東京石油市場は反落も、下げ渋りの印象

商品先物 有料マーケット情報
  • 2017/07/13
  • 齋藤
  • デイリーコメント

(東京原油・石油製品)
13日の東京原油・石油製品は急反落。原油期先12月限は前日比530円安の3万3700円、ガソリン期先1月限は同410円安の4万7780円、灯油期先1月限は同450円安の4万9520円。
海外原油の値崩れと円高進行で、東京は急落している。強気の米APIの在庫統計を受けて、前日の東京取引時間帯に海外原油は上伸しており、その値位置からの値崩れを強いられていた。米EIAの在庫統計で、原油在庫は急減したものの、原油が増産を続け、ガソリン需要が後退するなど、需給バランスの悪化を警戒しての値崩れとなった。製油所稼働率が向上しているだけに、原油在庫の減少はしかたなく、一時的な支援材料にしかならなかった。海外原油の下落局面ではOPECの減産達成率の後退も売り材料になっていた。日中取引の東京市場はガソリン中心に下げ渋りをみせていた。梅雨明け後の需要拡大が期待されており、流動性の観点からガソリン買い・原油売りのスプレッドも目立っていた。東京は週明けにかけて三連休を迎えるため、積極的な仕掛けは皆無だったといえる。ドル安・ユーロ高を背景にした出直り期待もあるようで、東京市場は下げ渋りの様相だったといえる。14時半以降、下げ渋りが仇となって原油中心に下げ幅を拡大し、日中取引の安値をようやく更新した。

(東京貴金属)
13日の東京金は円高で続落。金期先4月限は前日比5円安の4438円、白金期先4月限は同24円高の3341円。
東京金は一段の円高で続落しているが、前日も円高が売り材料になっていた。NY金は1220ドル台を回復する動きをみせるが、1220ドル台での上値は重く、結局、円高に押し切られてしまっている。NY金期近8月限の整理商いは来週から本格化するとみられ、そのタイミングでは整理売り中心となると考えられる。その影響で1200ドルを試すと想定される。NY金の戻りは東京金の売り場提供に。
(東京ゴム)
13日の東京ゴムは当限の荷圧迫を嫌気して反落。期先12月限は前日比1.9円安の199.9円。
東京ゴム当限は190円を下回るなど、ようやく国内在庫の荷圧迫を認識した動きをみせることに。ただ、先限は何度も200円台を回復するなど、下げも限定的。値崩れするだけの投げが存在しておらず、売り方もかなり慎重なスタンスが窺える。明日も当限の動きがポイントになるが、週明けにかけて三連休となるため、原油や貴金属、そして穀物市場のリスクが高まる化膿性もある。このため、ゴム市場での仕掛けが多くなることも予想されるが、増産期だけに、大勢の流れは戻り売りに変わりないとみる。
(東京トウモロコシ)
13日の東京トウモロコシはシカゴ急落を嫌気して大幅安。期先7月限は前日比510円安の2万2540円。
東京トウモロコシはシカゴ急落と円高のダブルパンチで大幅安を強いられ、昼には一段の円高をキッカケにして2万2500円割れもみせた。再開したシカゴが一段と急落しており、円高がさらに進行していることを考慮すれば、2万2500円割れでは明らかに物足りない下げといえる。米コーンベルトの週明け以降のホット&ドライを期待しての買い辛抱が下げ渋りを助長しているようだ。ただ、米コーンベルトでは東部中心にまとまった雨も確認され、さらに週末までの気温は平年以下になる見通し。生育には理想的。また、来週予想されるホット&ドライも短期的に終わりそうで、連休前の買いは避けるべき。連休明けの新規仕掛けが無難といえるが、東京は下げ足りない分、一段安必至とみる。まさに、状況は一変した。再開後のシカゴ安と昼にかけての円高を考慮すれば、2万2300円を試す動きでもおかしくはなかったとみる。下げ渋った分、週末の投げにつながれる可能性も高まったと考えられるが。
(東京米国産大豆)
13日の東京一般大豆はシカゴ急落を映して急落。期先6月限は前日比1160円安の4万9500円。
東京一般大豆はシカゴ急落と円高のダブルパンチで大幅安を強いられ、先限は日中取引に入って5万円の大台を下回った。再開したシカゴ大豆は前日の安値を更新する大幅安をみせており、かなり強引に買い進まれた分、5万円割れでも物足りない下げともいえる。米コーンベルトの天候改善が急落につながっており、買いは避けるべきで、連休明けの一段安も警戒される。

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