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弱気なOPEC月報を嫌気して海外原油は急落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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弱気なOPEC月報を嫌気して海外原油は急落

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/09/12
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
11日のNY金は、売り買いが交錯する中、反発している。NY金期近12月限は前日比4.0ドル高の1503.2ドル、NY白金期近10月限は同3.6ドル高の940.2ドル、NYパラジウム期近9月限は同2.7ドル高の1556.8ドル。
米長期金利の高止まりやNYダウの上伸がみられる中、金は1500ドル割れでの打診買いもみられ、ひとまず戻りをみせている。ただ、外部環境の改善がみられないだけに、戻りも限定的。2営業日連続で40日移動平均線の1492ドルを維持したこともあり、テクニカルな買いが主導となって、打診買いや値ごろ買いにつながったという。しかし、米長期金利の高止まりは無視できず、1500ドル台での新規買いは限定的。白金も戻りをみせたが、950ドルが壁になっていた。期近10月限の整理商いはまだこれからで、買い玉の整理商いが中心とみられている。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
11日のWTI原油は、55ドル台まで値を崩す大幅安となった。WTI原油期近10月限は前日比1.65ドル安の55.75ドル、北海ブレント期近11月限は同1.57ドル安の60.81ドル。RBOBガソリン10月限は同2.09セント安の156.99セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同2.80セント安の190.32セント。
注目の米EIAの在庫統計で、原油在庫は前週比691.2万バレル減、ガソリン在庫は同68.2万バレル減、中間留分在庫は同270.4万バレル増となった。前日、すでに強気の米APIの在庫統計が指摘されたこともあり、58ドル台まで急伸していたが、ガソリン在庫の減少が小幅にとどまるなど、期待外れの内容で、発表後は上げ一服。その後、OPEC月報が明らかにされ、8月のOPEC産油量は小幅増となったことが改めて指摘された。また、世界の石油需要の鈍化も指摘された。米EIAの月報に続いて、世界の需要鈍化が再確認され、一気に急落へ。これまで、テクニカルな買いが主導となって、確固たる強気のファンダメンタルズが見当たらない中での急伸だったこともあり、高値からの値崩れも早く、WTIは200日移動平均線をまた大きく下回り、20日移動平均線も割り込み急落となった。サウジの新しいエネルギー相がOPECプラスの協調減産を維持すると指摘して、市場では支援材料にしていたが、従来の枠組みを維持するだけで、これを支援材料として急伸した反動安ともいえる。

(CBOT大豆)
11日のCBOT大豆は、反落し、8.70ドル台維持とはならず。期近11月限は前日比4.50セント安の867.50セント、期近1月限は同4.50セント安の881.25セント。
米コーンベルトの生育に理想的な天候を認識して改めて売りを浴びていた。主産地イリノイの作柄後退が週明け明らかになったが、タイミング的に12日の生産高予想のデータに反映されないこともあり、手じまい売りを助長することに。8月の生産高予想は期待に反して弱い内容になった苦い経験もあるだけに、買いも慎重だったといえる。まずは米農務省の生産高予想待ち。

(CBOTコーン)
11日のCBOTコーンは、波乱含みの中、反落。期近12月限は前日比2.00セント安の359.50セント、期近3月限は同2.25セント安の372.25セント。
再開早々、前日の高値を更新する動きをみせたが、しかし、買いは長続きせず、次第に水準を切り下げていった。米国の取引時間帯に入ると、一気に急落する場面も。生産者のヘッジ売りが拡大したとの見方もあるが、12日の生産高予想に対する警戒もあり、ファンドの手じまい売りも加わり、売りが膨らんだため。しかし、その後は戻りをみせ、新穀12月限は3.60ドル台回復をみせた。米農務省の生産高予想に対する期待もあるようだ。市場では、強気の内容を期待したものの、期待外れとなった8月の発表の経緯もあるため、買いに慎重になっていたとみられている。清算値決定にかけて新穀12月限はまた3.60ドルを割り込んだ。

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