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弱気なIEA月報を嫌気して海外原油は急反落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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商品市場情報

弱気なIEA月報を嫌気して海外原油は急反落

商品先物 有料マーケット情報
  • 2017/10/13
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
12日のNY金はドル安を好感して急伸し、一時、1300ドルに迫る動きをみせた。NY金期近12月限は前日比7.6ドル高の1296.5ドル、NY白金期近1月限は同8.6ドル高の941.8ドル。
ドル安進行を受けて、テクニカルな買いも促され、1299.8ドルまで急伸することに。ただ、ドル安も一服したことで、ひとまず1300ドルの大台回復は先送りされることに。市場では1290ドル台での下値固めの動きが予想され、それを経ての1300ドル台回復の見方が高まっている。1300ドルの大台を回復すると、半値戻りの1310ドル前後が目標になる。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
12日のWTI原油は弱気なIEAの月報を嫌気して反落している。WTI原油期近11月限は前日比0.70ドル安の50.60ドル、北海ブレント期近12月限は同0.69ドル安の56.25ドル。RBOBガソリン11月限は同2.60セント安の158.32セント、NYヒーティングオイル期近11月限は同2.06セント安の176.55セント。
IEA(国際エネルギー機関)は日本時間12日17時に月報を明らかにした。世界の石油の需給の均衡を予想していたが、市場では非OPECと米国の原油の増産が指摘されたことを嫌気していた。OPECの生産量は横ばいとしていたが。非OPECの2018年の生産は日量70万バレル増加するとした。米国は2017年の日量47万バレル増、2018年は同110万バレル増と指摘。米国の増産傾向が一層、顕著になると予想している。世界の石油需要の伸びも予想しているものの、予想以上の生産の伸びを嫌気して、急落してしまった。米EIAの在庫統計で、原油在庫の減少が明らかになったが、戻り切れず。その後、売り直されて、WTI・ブレントは1ドル以上の下げを強いられることになった。ドル安を材料にやや強引に買い進まれた反動安もあったとみられる。

(CBOT大豆)
12日のCBOT大豆は強気の米農務省を受けて急騰を演じた。期近11月限は前日比27.75セント高の993.00セント、期近1月限は同27.25セント高の1003.25セント。
米農務省が発表した米国大豆の生産高予想は44億3100万ブッシェル(前月44億3100万ブッシェル)、イールドは49.5ブッシェル(同49.9ブッシェル)。事前予想平均は44億4700万ブッシェル(イールドは50.0ブッシェル)だった。イールドの低下があったものの、収穫面積の上方修正の影響で、生産高は変わらず。米国の期末在庫は億万ブッシェル(前月4億7500万ブッシェル)で、事前予想平均の4億4700万ブッシェルを下回った。イールドの予想外の低下と在庫率が10.0%を下回る9.9%になったこともあり、買い戻しが活発化し、30セント以上も急騰する場面もみせた。期近11月限はさすがに10ドルに抵抗をみせたが、期近1月限は10ドルの大台を示現する場面も。米国大豆の生産高予想は変わらずだったが、市場では作柄改善もあり上方修正が一般的だったことから、サプライズの発表だったといえる。ただ、かなり急騰したことで、今後の収穫進展によって、生産者の売りを浴びやすくなったのも確かである。

(CBOTコーン)
12日のCBOTコーンは大豆急伸に追随して反発している。期近12月限は前日比2.75セント高の348.75セント、期近3月限は同3.00セント高の362.50セント。
米農務省が発表した米国コーンの生産高予想は142億8000万ブッシェル(前月141億8400万ブッシェル)、イールドは171.8ブッシェル(同169.9ブッシェル)。ちなみに、ロイター通信が集計したアナリストの事前予想平均は142億0400万ブッシェル(イールドは170.1ブッシェル)だった。イールドが予想以上に引き上げられたが、収穫面積が下方修正されたため、生産高予想の上方修正はイールドの引き上げほどではなかった。また、米国の2017年度の期末在庫は23億4000万ブッシェル(前月23億3500万ブッシェル)で、事前予想平均の22億8900万ブッシェルを上回っている。コーンに関する米農務省の発表は弱気な内容と評価され、発表後は下押ししていた。しかし、大豆は30セント以上も急騰する動きをみせたことで、連日下落していたコーンも買い戻しが先行し、期近12月限はアッサリ3.50ドル台を回復。ただし、コーン自体の米農務省発表は弱い内容だったこともあり、3.54ドルに高値示現後、利食い売りに3.50ドル割れもみせ、また20日移動平均線を下回ることとなった。

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