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弱気な在庫統計を嫌気してWTIは反落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
多くのファンに支持されております。

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商品市場情報

弱気な在庫統計を嫌気してWTIは反落

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/11/15
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
14日のNY金は、続伸。NY金期近12月限は前日比10.1ドル高の1473.4ドル、NY白金期近1月限は同8.0ドル高の882.8ドル、NYパラジウム期近12月限は同27.0ドル高の1702.1ドル。
ドル高・ユーロ安が一巡し、米長期金利も1.81%台に低下、NYダウも下落しており、買い戻しやテクニカルな買いに一段高となった。週明けの安値から30ドル近くも切り返しており、チャート上では底入れの様相もみせている。20日移動平均線や100日移動平均線のある1480ドル台半ばを視野に入れた戻りを予想する声もあるが、外部要因次第。ただ、市場ではまだ、自律反発の戻りに過ぎないとの見方も多く、米追加利下げの打ち止め観測や金期近12月限の整理商いによる下振れ懸念は残されている。白金は金の上伸に追随して続伸しているが、200日移動平均線を下値に目先の底入れ観測もあるが。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
14日のWTI原油は、米EIAの在庫統計を嫌気して反落。日本時間朝4時前にNYダウが一気に下げ幅を拡大したことに追随してWTIも下げ幅を拡大する動きをみせたが、前日に続いて米中の貿易協議難航の情報が売り材料になっていた。WTI原油期近12月限は前日比0.35ドル安の56.77ドル、北海ブレント期近1月限は同0.09ドル安の62.28ドル。RBOBガソリン12月限は同2.07セント安の161.58セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同0.54セント高の191.79セント。
米EIAの在庫統計で、原油在庫は前週比221.9万バレル増(事前予想平均は160万バレル増)、ガソリン在庫は同186.1万バレル増(同120万バレル減)、中間留分在庫は同247.7万バレル減(同100万バレル減)、製油所稼働率は87.8%(同87.1%)となった。稼働率が向上し、さらに原油輸入も減少し、極めて低い水準となっている中での原油在庫の増加が圧迫要因に。原油生産が日量20万バレル増の1280万バレルを記録し、過去最高を更新したことが売り材料の主因となっていた。稼働率の向上によってガソリン在庫は増加したが、旺盛な需要の影響で、中間留分在庫は減少し、NYガソリン安とNYヒーティングオイル高をもたらしていた。ところで、このEIAの在庫統計発表の4時間近く前にOPEC月報が示され、10月のOPECの産油量は94.3万バレル増となっていた。サウジの施設攻撃からの復旧の影響で、市場は売り材料と評価せず。米EIAの在庫統計を受け、1ドル近く値を崩したが、その後、57ドル台を回復するなど、下げも限定的。OPEC月報によっても、12月のOPEC総会での減産強化の流れに変わりないとみられているためと推測される。引き続き、米中の貿易協議の動向に振り回される相場展開に変わりなし。

(CBOT大豆)
14日のCBOT大豆は、レンジ内での取引に終始し、小動き。引けにかけてNYダウの急落に追随してマイナス圏に値を消す場面もみせた。期近1月限は前日比1.75セント高の917.00セント、期近3月限は同1.00セント高の929.50セント。
取引水準を切り下げているものの、狭いレンジの取引を続けている。米中の貿易協議の動向に振り回される状況が続いているだけに、その動向に一喜一憂するリスクから、仕掛けが全般に見送られている。ただ、南米の豊作観測もあり、下押ししgている。14日で期近11月限が納会を迎えたが、今後。サヤ滑りに発展するか注目。週間輸出成約高に対する事前予想は80万~140万トン。引けにかけての値崩れは米中の貿易協議難航の情報が流れたためである。

(CBOTコーン)
14日のCBOTコーンは、狭いレンジの中、変わらずから小幅高。期近12月限は前日と同じ375.25セント、期近3月限は同0.25セント高の384.25セント。
中国での豚コレラの拡大もあり、米国からの豚肉輸入の増加傾向がみられ、米国での飼料用需要を期待して、コーンの支援材料になっていた。週末には週間輸出成約高が示されるが、それに対する事前予想は40万~80万トン。例年に比べて、かなり低い水準であるが、低調な輸出需要を警戒して戻りは限定的。期近12月限は3.70ドル台半ばの狭いレンジの取引を強いられている。

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