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商品全面安、特に原油が急落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
多くのファンに支持されております。

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商品市場情報

商品全面安、特に原油が急落

商品先物 有料マーケット情報
  • 2018/07/12
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
11日のNY金はドル高を嫌気して大幅続落となった。NY金期近8月限は前日比11.0ドル安の1244.4ドル、NY白金期近10月限は同11.2ドル安の835.0ドル。
米中の貿易摩擦の激化が懸念され、NYダウ先物が早々に急落していた。それに追随して、銀や白金、非鉄が急落し、金も追随安をみせていた。しかし、株価の急落に対するヘッジ買いもみられ、1250ドル台を回復するなど、アジア時間帯では下げ渋りをみせていた。その後、ドル高が進行すると、その他貴金属がまた売り直され、それまで下げ渋っていた金が急落し、前日の安値を更新する動きをみせた。米長期金利の上昇は一服しているが、結果的に今回も米中の貿易リスクの拡大懸念の中で、金は大きく売られてしまった。リスク資産としての金の評価はさらに後退している。白金は実勢悪から続落へ。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
11日のWTI原油は清算値決定にかけて急落を強いられた。WTI原油期近8月限は前日比3.73ドル安の70.38ドル、北海ブレント期近9月限は同5.46ドル安の73.40ドル。RBOBガソリン8月限は同9.89セント安の206.14セント、NYヒーティングオイル期近8月限は同12.10セント安の210.08セント。
注目のOPEC月報で、サウジの6月の産油量は前月比45.9万バレル増の日量1048.9万バレルとなった。減産目標水準を40万バレル以上も上回っているが、減産目標決定前の水準である日量1054.8万バレルよりも下回っており、市場では織り込み済みの水準だった。一方の米EIAの在庫統計で、原油在庫は前週比1263.3万バレルの大幅減となった。製油所稼働率は低下したものの、原油輸入の大幅減少が影響した模様。しかしながら、この大幅在庫の減少は支援材料に評価されなかった。市場の関心は米中の貿易摩擦の拡大に集まっており、前日発表された米APIの在庫統計での原油在庫の大幅減少も注目されなかった経緯もある。また、支援材料になっていたリビアの原油積み出し港の閉鎖であるが、閉鎖されていた4つの港が再開したとの情報があり、下落局面では格好の売り材料となった。下落局面では米国の石油需要の落ち込みも売り材料となり、清算値決定にかけて狼狽投げが膨らみ、原油・石油製品の全面安となった。WTI期近8月限は何とか70ドルの大台を維持したが、清算値決定後には急落に対する反動高から71ドル台を回復する動きもみせた。ブレント期近9月限も73ドル台を維持しつつ、その後、74ドル台を回復している。

(CBOT大豆)
11日のCBOT大豆は急落し、安値を更新している。期近8月限は前日比22.50セント安の833.25セント、新穀11月限は同23.50セント安の848.00セント。
米中の貿易リスクがまた拡大しており、商品全面安の展開をみせている。米国大豆にはすでに追加関税が実施されているものの、長期的な米国大豆の買い付け見送りにつながる可能性も指摘され、一段安へ。米国大豆の豊作観測も売り材料になっていた。12日には需給報告が発表されるが、米国大豆の在庫の大幅増加も警戒されている。

(CBOTコーン)
11日のCBOTコーンは大幅続落。期近9月限は前日比7.00セント安の340.75セント、新穀12月限は同6.75セント安の354.00セント。
商品全面安の影響から下げ幅を拡大し、ほぼ安値引けとなっている。明日発表される米農務省の需給報告で、米国コーンの期末在庫の上方修正が想定される中、イールドの水準を引き上げるかどうか注目されている。米コーンベルトの生育に理想的な天候に変わりなく、大口ファンドのロングポジションの整理商いに下値余地は残されているとの見方が一般的。まずは、需給報告に注目。

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