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南米の降雨とテクニカルな売りにシカゴ穀物は大幅安

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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商品市場情報

南米の降雨とテクニカルな売りにシカゴ穀物は大幅安

  • 2021/01/23
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
22日のNY金は、一時30ドル近い急落を演じたものの、その後下げ幅を縮小している。NY金期近2月限は前日比9.7ドル安の1856.2ドル、NY白金期近1月限は同16.4ドル安の1111.6ドル、NY銀期近3月限は同29.8セント安の2555.6セント。
ドル高に加えて、商品市場のけん引役だった穀物市場の急落を嫌気して、インフレヘッジの金の買いが後退し、下げ幅を大きくしたという。200日移動平均線を再び割り込んだこともあり、ストップロスの売りがヒットして、欧州時間帯に1836.3ドルの安値を示現した。期近2月限から期近4月限への玉の乗り換えのタイミングだったことも、下げ幅を大きくしたとみられている。ただ、米国取引時間帯には株式市場の出直りを好感した打診買いもみられ、期近2月限は1850ドル台を回復している。200日移動平均線回復には至っていないが、週明けの出直りを期待する向きも多く、結果的に底入れ観測の買い場提供だったとの声も。白金は4営業日振りの急落し、1100ドル割れをみせたが、清算値ベースでは1100ドル台回復。前日の高値から70ドルも急落する場面もみせたが、1100ドル台を回復したことで、強基調を期待する向きも多いとみられる。感染拡大による南アの供給不安が支援材料に変わりなし。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
22日のWTI原油は、続落し、一時51ドル台半ばまで急落したが、NYガソリンの下げ渋りを好材料にし下げ幅を縮小している。WTI原油期近3月限は前日比0.86ドル安の52.27ドル、北海ブレント期近3月限は同0.69ドル安の55.41ドル。RBOBガソリン2月限は同0.08セント高の154.87セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同2.46セント安の157.60セント。
バイデン米大統領の経済対策を期待する思惑買いで上伸したものの、感染拡大による世界的な石油需要の悪化を警戒して売り込まれる展開に。下落局面では中国の感染拡大も懸念材料になっていた。欧州時間帯にWTI期近3月限は51.44ドル台の安値を付けたが、その後はNYガソリンの急ピッチの戻りを支援材料にWTI期近3月限もあっさり52ドル台を回復し、米EIAの週間石油在庫統計を迎えることになった。その在庫統計で、原油在庫は前週比435.2万バレル増、ガソリン在庫は同25.9万バレル減、中間留分在庫は同45.7万バレル増となった。ガソリン在庫の減少が予想外だったこと、ガソリン需要が3週間振りに日量800万バレルを上回ったこともあり、今後の需要改善からガソリンはプラス圏回復もみせた。WTIは下げ幅を縮小したものの、世界的な需要悪化懸念から、下落の解消には至らず。

(CBOT大豆)
22日のCBOT大豆は、大幅安を演じた。期近3月限は前日比60.50セント安の1309.75セント、新穀11月限は同54.50セント安の1114.00セント。
南米の降雨による急ピッチの作柄改善観測が台頭し、投げが投げを誘う展開となった。米国取引時間帯に入って期近3月限は13.20ドルを割り込むと、一気に13.12ドルまで急落。その後は13.20ドル台まで早々に回復したが、大幅安の解消につながらず。欧州時間帯では20日移動平均線を割り込んだこともあり、テクニカルな売りに拍車がかかったという。こうした急落局面では、旺盛な需要も支援材料になり切れず。米農務省が明らかにした週間輸出成約高は旧穀で181.8万トン(事前予想レンジは75万~150万トン)、新穀で83.1万トン(同35万~60万トン)で、いずれも事前予想上限を上回っていた。また、旧穀で中国向け13.6万トンのデイリーベースの成約も公表された。相場は落ち着きをみせれば、こうした需要も支援材料になると考えられるが、現時点ではまたテクニカルな売り主導であり、それを大きく左右するのが南米の天候である。引けにかけて大きく売り直され、安値更新をみせたことから、週明けの一段安も警戒されるという。

(CBOTコーン)
22日のCBOTコーンは、大幅続落し、期近3月限は5.00ドル割れも演じた。期近3月限は前日比24.00セント安の500.25セント、新穀12月限は同16.75セント安の432.00セント。
大豆同様、南米の降雨による作柄改善とテクニカルな売りが急落要因になっていた。期近3月限は5.00ドル割れをみせたが、それでもまだ20日移動平均線を維持しているが、新穀12月限は大きく割り込んでいる。このため、期近3月限はなお、下げ余地は残されているのも見方も。米農務省は週間輸出成約高として143.8万トンを公表したが、事前予想上限の120万トンを上回っていたが、支援材料になり切れず。小麦も急落していたが、大豆やコーンの急落を嫌気した利益確定売りが台頭したためとみられる。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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