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協調減産見直し観測が高まり、海外原油は反落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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協調減産見直し観測が高まり、海外原油は反落

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/04/16
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
15日のNY金はリスク後退から下落し、一時1285ドル台まで急落した。NY金期近6月限は前週末比3.9ドル安の1291.3ドル、NY白金期近7月限は同4.0ドル安の894.5ドル、NYパラジウム期近6月限はは同15.5ドル安の1334.7ドル。
英国のEU離脱は10月末まで延期されたことで、目先のリスクが後退したこと、好調な米企業決算を受けたNY株式市場の堅調地合いを嫌気して、安全資産としての金の役割が一段と後退している。ドル安基調ながら、米長期金利の急上昇もあり、金は下げるべくして下落したという。ただ、NY株式市場が値を消し、米長期金利が若干低下すると、打診買いもみられ、1290ドル台を回復。銀が3か月半振りの安値を示現した後、大きな戻りをみせたことも金市場での値ごろ買いにつながったようだ。ただ、1300ドルに対する壁は相当厚く、1290ドル台回復しても、また売り場提供になる可能性も指摘されている。白金も金同様、チャートの悪化は否めず、下値探りの展開とみられている。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
15日のWTI原油は反落。WTI原油期近6月限は前週末比0.46ドル安の63.56ドル、北海ブレント期近5月限は同0.37ドル安の71.18ドル。RBOBガソリン5月限は同2.52セント安の201.18セント、NYヒーティングオイル期近5月限は同0.97セント安の206.10セント。
ロシアのシルアノフ財務省は6月25日、26日に開催される産油国会合で、協調減産の打ち切りをすべきとの見解を週明けに表明した。前週はロシアのノバクエネルギー相による協調減産の見直しの言及があったばかりで、ロシアによる増産圧力は一段と高まっている。増産している米国だけがこの原油の上昇局面で恩恵を受けていることに対する懸念を表明しており、原油の上昇基調の潮目が変わりつつあり、WTIの65ドルはかなり大きなハードルになりつつある。米国のガソリン在庫の大幅減少が続いているが、ガソリン需要の改善が影響しているものではなく、低調な製油所稼働率によるもので、価格上昇による需要後退を警戒するムードになるという。

(CBOT大豆)
15日のCBOT大豆は上伸するものの、期近5月限は9ドル台を維持できず。期近5月限は前週末比3.25セント高の898.50セント、期近11月限は同3.00セント高の930.75セント。
週明けから戻り歩調をみせたが、テクニカルな買いが支援材料になっていた。米農務省が発表した週間輸出検証高は事前予想下限の弱気な内容となり、圧迫要因となって、高値から値を消し、9ドル割れへ。輸出需要は時期的に低迷することになり、今後の下振れも警戒されている。9ドルを挟む動きが居心地の好い水準になっているようだ。

(CBOTコーン)
15日のCBOTコーンは小幅続伸となった。期近5月限は前週末比1.50セント高の362.50セント、期近12月限は同1.50セント高の390.50セント。
米コーンベルトでの降雨予報が出ており、コーンの作付遅れ懸念が再燃し、シカゴコーンの続伸につながっている。ただ、作付序盤であるため、降雨は恵みの雨とも評価されるため、戻りも限られ、テクニカルな買いは長続きせず。引け後に発表される米国コーンの作付進捗率に対する全米平均の事前予想平均は5%(前週2%)。主産地のアイオワやイリノイ、ネブラスカの作付動向が注目される。米農務省が発表した週間輸出検証高は事前予想の上限に近い内容だったが、市場の関心は米コーンベルトの天候にあった。

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