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ブレントとWTI期央限月以降が急落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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ブレントとWTI期央限月以降が急落

  • 2020/04/16
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
15日のNY金は、急反落。NY金期近6月限は前日比28.7ドル安の1740.2ドル、NY白金期近7月限は同15.1ドル安の804.6ドル、NYパラジウム期近6月限は同31.8ドル安の2153.6ドル。
CMEによるNY金の証拠金引き上げを前にして前日、清算値決定後に急落しており、結果的にその軟調地合いを継続し、下げ幅を拡大することに。NYダウの急落もあり、その他貴金属が売られ、またドル高を嫌気して、金は下げ幅を大きくしたという。欧州時間帯に1731.6ドルまで急落したが、その後はヘッジ買いが再燃し、1750ドル台回復も。1755.9ドルまで切り返したが、その他貴金属の弱地合いを嫌気して、序盤の高値である1759.8ドルまで戻り切れず、また1750ドルを割り込んでしまった。この値崩れで、NY金は高値から50ドル以上も急落したが、インフレヘッジとしての役割を期待する声は高く、1730ドル台での下値確認のための下げの声も挙がっていた。白金は反落し、800ドル割れをみせたが、物色買いにまた800ドル台を回復している。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
15日のWTI原油は、総じて下落しており、期央限月以降が急落していた。WTI原油期近5月限は前日比0.24ドル安の19.87ドル、北海ブレント期近6月限は同1.91ドル安の27.69ドル。RBOBガソリン5月限は同0.04セント高の72.04セント、NYヒーティングオイル期近5月限は同3.04セント安の91.38セント。
期近5月限は引けに前に20ドル台を回復していたが、その他限月の急落もあり、清算値決定にかけて売り直され、改めて20ドル割れを果たした。注目の米EIAの在庫統計で、原油在庫は前週比1924.8万バレル増、ガソリン在庫は同491.4万バレル増、中間留分在庫は同628.0万バレル増、製油所稼働率は69.1%となった。製油所稼働率が大幅に低下したことから、原油在庫の急増につながったといえる。また、石油需要の改善もみられず、一段と悪化したことで、石油製品在庫も急増をみせている。また、原油のリグ稼働数の激減から、原油生産の減少も期待されたが、日量10万バレル減の1230万バレルにとどまり、ここ1か月で80万バレルしか減少していない。これも原油在庫の急増に寄与したとみられる。かなり弱い内容だったが、欧州時間帯にパニック売りから急落しており、WTI期近5月限はその後、20ドル台回復をみせた。ただ、ここまで堅調地合いをみせていた期央限月以降が2ドル以上の下げをみせており、本日は期近5月限だけが買い直されていた。ブレントが大きく売られたように、世界的な石油の需給バランスの改善期待がトーンダウンしてしまったという。ブレント期近6月限は27.16ドルまで一時急落したが、一部では4月1日の安値である24.52ドルも試すとの声も挙がっていた。米国の原油生産が引き続き、高い水準を記録していること、5月からの減産を前にした駆け込み増産を警戒する声もあり、ブレントは戻り切れず。

(CBOT大豆)
15日のCBOT大豆は、引けにかけて売られ、続落。期近5月限は前日比6.00セント安の841.00セント、期近7月限は同4.75セント安の850.75セント。
NOPAが明らかにした3月の圧砕高が1憶8137.4万ブッシェルで、2月の1憶6628.8万ブッシェル、前年同月の1憶7001.1万ブッシェル、そして過去最高の圧砕高だった今年1月の1憶7694.0万ブッシェルを上回るかなり強い内容となった。その一方、ブラジルの4月の大豆輸出が1420万トンの見通しで、過去最高を更新する見通しが示されたことが、米国大豆の輸出低迷の要因にもなっていた。結果的に強弱材料が交錯する展開に。ただ、コーンや小麦の値崩れが続いていることもあり、大豆も引けにかけて売り込まれていた。

(CBOTコーン)
15日のCBOTコーンは、今年の安値を更新するなど、一段安を演じた。期近5月限は前日比6.75セント安の319.25セント、期近7月限は同5.50セント安の326.75セント。
米EIAの在庫統計で、エタノール生産がさらに落ち込んだこと、ガソリン需要もさらに悪化しており、よりエタノール需要の悪化が連想され、シカゴコーンの圧迫要因になっていた。今週に入って飼料用需要の後退も指摘されており、米国コーンの総需要の約8割を占める飼料用とエタノール用の需要悪化を嫌気して、シカゴコーンは下げるべくして下落している。期近5月限は3.20ドル割れをみせ、一時、3.1750ドルの安値を付けた。2016年8月に3.12ドルの安値を付けた以来の低い水準である。その当時よりも需給バランスは悪化しており、3.10ドル割れも仕方ない情勢にある。買い材料が全く見当たらない中、戻りは今後とも自律反発に過ぎず。シカゴ小麦もここにきて地合いを悪化させているが、米冬小麦の作柄改善とテクニカルな売りが膨らんだため。前日、20日移動平均線を下回っており、ファンドの売りを浴びており、これもコーンの圧迫要因に。期近5月限は3.20ドル台まで回復したものの、引けにかけて改めて3.20ドルを割り込んでいる。

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