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ドル高を嫌気してNY貴金属は全面安

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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ドル高を嫌気してNY貴金属は全面安

  • 2020/11/12
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
11日のNY金は、ドル高・ユーロ安を嫌気して反落し、1850ドル台に値を消す場面もみせた。NY金期近12月限は前日比14.8ドル安の1861.6ドル、NY白金期近1月限は同24.6ドル安の868.1ドル、NY銀期近12月限は同19.5セント安の2426.7セント。
週明けの安値である1848.0ドルには至っていないが、1853.9ドルの安値を付けるなど、行って来いの下げに近い値崩れをみせたが、NY株価の上伸もあり、安全資産の金市場からの資金シフトが再び加速したという。週明けの100ドル以上の値崩れに対する自律反発もイマイチで、金市場の上値の重さが認識されたことも、早々の値崩れにつながったとみられる。1850ドル台を維持したことで、ひとまず1860ドル台を回復したものの、ドル高を嫌気して、1860ドル台での買いがなかなか進まず。白金は大幅安。900ドルまで戻り切れず。特にパラジウムの大幅安がネックになっていた。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
11日のWTI原油は、清算値決定にかけ、NYガソリンの急落に追随して値崩れを強いられ、マイナス圏に沈む場面もみせた。WTI原油期近12月限は前日比0.09ドル高の41.45ドル、北海ブレント期近12月限は同0.19ドル高の43.80ドル。RBOBガソリン12月限は同1.82セント安の117.59セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同0.67セント安の124.58セント。
引き続き、NY株価の強調地合いが支援材料となり、WTI期近12月限は43ドル台まで一時急伸した。12月限としては9月2日以来の43ドル台示現となった。ただ、ドル高やNY株価の上げ幅縮小、また他商品市場の値崩れもみられたため、原油市場での利益確定売りも加速し、高値から1ドル以上も値を消し、41ドル台まで軟化している。さて、OPEC月報が明らかにされたが、2020年の世界の石油需要は前年比975万バレル減としており、前月の947万バレル減よりも減少幅が拡大している。発表後は弱材料になっていなかったものの、高値から値を消す局面では圧迫要因になっていた。一方、2021年の世界の石油需要は同625万バレル増としている。ただ、前月予想の654万バレル増から下方修正されていた。目先は米EIAの在庫統計に注目も、引き続き、NY株価次第とみられている。NYガソリンの値崩れが目立っているが、米国での新型コロナウイルス感染リスク拡大による需要悪化が警戒されていた。また、清算値決定にかけてNYダウもマイナス圏に値を消したことで、石油市場の値崩れに拍車がかかったとみられる。

(CBOT大豆)
11日のCBOT大豆は、続伸ながら、コーンや小麦の反落を嫌気して上げ幅を縮小している。期近1月限は前日比6.75セント高の1152.75セント、期近3月限は同7.75セント高の1151.75セント。
前日の米農務省の需給報告で、米国大豆の在庫率が4.2%に低下しており、5%を割り込んだことで、明らかに供給タイトな状況が認識されることに。このため、大豆市場の先高期待が台頭し、一時期近1月限は11.60ドル台に急伸。ただ、コーンや小麦の急反落を嫌気して、大豆市場でも利益確定売りが促され、高値から10セント以上も値を消している。上ヒゲの長いチャートを形成しているため、テクニカルな売りが警戒されるという。

(CBOTコーン)
11日のCBOTコーンは、反落し、高値から10セント以上も値を崩している。期近12月限は前日比6.00セント安の417.00セント、期近3月限は同4.50セント安の426.50セント。
前日、米農務省が明らかにした生産高予想と需給報告がかなり強い内容だったこともあり、それを踏まえた買いが先行し、アジア取引時間帯に前日の高値を更新。期近12月限は4.28ドルの高値を付けた。ただ、4.30ドルに抵抗をみせていたが、小麦の値崩れが影響して、次第に上値の重い展開に。米国取引時間帯に入って、4.20ドル割れを強いられ、ストップロスの売りがヒットし、下げ幅を大きくしている。南米での天候回復によって、作付が遅れているコーンの作付が急ピッチに進行し、南米の供給不安の後退していた。大豆からコーンへの作付シフトも指摘されている。また、小麦の急落も圧迫要因に。コーン市場では今後、中国による買い付けの動きが表面化しないと、出直りは厳しいとの声も挙がっていた。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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