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ドル高や米長期金利の急上昇を嫌気してNY金は急落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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ドル高や米長期金利の急上昇を嫌気してNY金は急落

  • 2020/10/23
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
22日のNY金は、急落し、ストップロスの売りがヒットして一気に1900ドル割れを演じる場面もみせた。NY金期近12月限は前日比24.9ドル安の1904.6ドル、NY白金期近1月限は同9.9ドル安の884.0ドル、NY銀期近12月限は同53.2セント安の2470.9セント。
米新規失業保険申請件数が予想以上に強い内容になったことから、米長期金利がさらに上昇し、ドル高・ユーロ安も進行した結果、米国取引時間帯に入って下げ幅を拡大し、1900ドル割れをみせた。ストップロスの売りがヒットして一気に1894.2ドルまで急落。その後は値ごろ買いもみられ、ジリジリと買い戻され、1900ドル台回復をみせた。それでも、前日の高値から40ドルも急落するなど、値動きの荒い展開を強いられている。特に、米長期金利が0.84%台まで急上昇しており、金利を生まない金にとっては相当な圧迫要因に。ドル高・ユーロ安を嫌気してその他貴金属も急落している。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
22日のWTI原油は、米国取引時間帯に買い戻され、反発している。WTI原油期近12月限は前日比0.61ドル高の40.64ドル、北海ブレント期近12月限は同0.73ドル高の42.46ドル。RBOBガソリン11月限は同1.78セント高の115.81セント、NYヒーティングオイル期近11月限は同2.08セント高の116.07セント。
前日の急落に対する自律反発との声が支配的。米国での石油需要の悪化や欧州での新型コロナウイルスの感染拡大による長期的な石油需要の低迷懸念から、一段安を強いられていたが、結果的に40ドル割れの売りは続かず、次第に値ごろ買いが拡大し、WTI期近12月限は41.02ドルまで切り返す場面も。ただ、弱気なファンダメンタルズが多く、41ドル台回復で、自律反発も一巡し、その後、40ドル台半ばまで値を消している。その後、NY株価が切り返しをみせたが、反応はイマイチ。

(CBOT大豆)
22日のCBOT大豆は、波乱含みの中、引けにかけて売り直され、小反落。期近11月限は前日比0.75セント安の1071.25セント、期近1月限は同1.75セント安の1069.75セント。
米農務省はデイリーベースの成約としてメキシコ向け15.2万トン、仕向け先不明13.2万トンを報告した。また、週間輸出成約高は222.6万トンで、事前予想上限の220万トンをわずかながら上回った。その発表前まで10.60ドル台前半まで値崩れしていたが、一気に20セント近くも買い直され、実に4年振りの高値を付けることに。ただ、その後はドル高を警戒した利食い売りに反落し、結果的に小幅安を演じている。一気の上昇ではなく、調整をみせながらの上昇だけに、息の長い上昇基調が続いているとの見方も。

(CBOTコーン)
22日のCBOTコーンは、続伸し、さらに高値を更新。期近12月限は前日比2.00セント高の415.75セント、期近3月限は同1.25セント高の418.00セント。
期近ベースとしては2019年8月9日以来の水準まで急伸している。米農務省が明らかにした週間輸出成約高は183.2万トンで、その中に中国向けが43万3500トンを含んでいる。事前予想上限が140万トンだっただけに、かなり強い内容と評価され、発表後に期近12月限は4.18ドル台まで急伸。その後、4.19ドルの高値を付けた。大豆の高値からの値崩れや小麦安もあり、4.20ドル示現にならなかったが、それでも下値を切り上げており、先高期待は根強い。小麦は黒海周辺での散発的な降雨を嫌気して急落したものの、コーンは南米の乾燥した天候を支援材料にしていた。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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