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ドル安を好感してNY金は急伸

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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商品市場情報

ドル安を好感してNY金は急伸

商品先物 有料マーケット情報
  • 2018/01/13
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
12日のNY金は続騰を演じるなど。、貴金属は全面高の様相となった。白金は1000ドルの大台回復をみせた。NY金期近2月限は前日比12.4ドル高の1334.9ドル、NY白金期近4月限は同5.4ドル高の996.2ドル。
現在の取引中心限月である期近4月限の1000ドル台回復は昨年9月11日以来で、9月7日には1028.3ドルの高値を示現していた。ここまでの強調地合いの流れから1000ドルは時間の問題とみられていたが、さすがに週末要因の利食い売りもみられ、上げ一服も。中国での自動車用触媒として一般的にはパラジウムが用いられているが、パラジウムの割高な状況が3か月以上も続いているだけに、割安な白金への需要シフトの動きも期待されており、白金はまさに先物買いの対照になっていた。NY金はその他貴金属の急伸に加えて、ドル安・ユーロ高が一段と進行したことで、1330ドル台を回復。ただ、1330ドル台に乗せてからの上値は重く、高値警戒の動きもみせていたという。強気の米CPIのコア指数が示された時、1330ドル台から一気に急落し、1320.8ドルの安値を示現。その後はドル安やその他貴金属の強調地合いが影響して1330ドル台までまた買い直されていた。白金の上げ一服の中、金はさらなるドル安を好感して改めて買い直され、清算値決定前に上げ幅を拡大していた。清算値決定後も金・銀、そしてパラジウムは急伸している。NY金は1340ドルを示現した。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
12日のWTI原油は弱気なファンダメンタルズに反応せず、ドル高を背景にして続伸。WTI原油期近2月限は前日比0.50ドル高の64.30ドル、北海ブレント期近3月限は同0.61ドル高の69.87ドル。RBOBガソリン2月限は同1.25セント高の184.95セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同0.83セント高の208.50セント。
12月の中国の原油輸入が明らかにされたが、前月の3704万トンから大幅に減少し、3370万トンにとどまった。日量876万バレルから同797万バレルに低下しており、海外原油の圧迫要因になっていた。また、IEA高官は65~70ドルの原油相場を維持すれば、米国の原油増産を促すとの見解を示していた。このため、利食い売りを浴びて、WTIは63.06ドルまで急落。しかし、その後はドル安を手掛かりにして大きく買い進まれ、64ドル台に急伸。注目の米ベーカー・ヒューズが発表した原油のリグ稼働数は10基増の752基だったが、ドル安を前にして売り材料に氷菓されず、WTIの64ドル割れは一時的で、また64ドル台での上値追いの展開となった。週明けもドル安は大きな支援材料になるとみられるが、弱気なファンダメンタルズも台頭しており、海外原油の上値は限られるとみる。

(CBOT大豆)
12日のCBOT大豆は米農務省発表後の買い戻しを受けて反発している。期近3月限は前日比12.50セント高の962.50セント、期近5月限は同12.75セント高の973.75セント。
注目の世界の大豆在庫は上方修正されたものの、事前予想平均の9906万トンを下回る9857万トン(前月は9832万トン)にとどまった。また、米国大豆のイールドが予想に反して下方修正され、49.5ブッシェルから49.1ブッシェルに。その結果、生産高は44憶2500万ブッシェルから43憶9100万ブッシェルに下方修正された。米国の期末在庫は大幅に上方修正されたものの、かなり弱い発表を警戒して急落していただけに、その後大きく買い直され、期近3月限は9.50ドル台を回復。しかし、米国の在庫率が大きく引き上げられ、世界の在庫の増加している状況に変わりなく、供給過剰を警戒して、戻り一巡後は売りを浴びて、上げ幅を縮小していた。ただし、ドル安がかなり進行したことで、買い戻しが促され、シカゴ大豆は米農務省発表後の高値更新をみせた。

(CBOTコーン)
12日のCBOTコーンは弱気な米農務省発表を受けて下落している。期近3月限は前日比1.50セント安の347.25セント、期近5月限は同1.25セント安の355.75セント。
米農務省発表前は小しっかりに推移していたが、発表を受けて、下押しの展開となった。米国コーンの生産高はイールドが175.4ブッシェルから176.6ブッシェルに引き下げられた結果、145億7800万ブッシェルから146億0400万ブッシェルに上方修正された。注目された全米在庫は125億1600万ブッシェルで、前年同期の123億8600万ブッシェル、事前予想平均の124億3100万ブッシェルをそれぞれ上回るなど、かなり弱い内容の発表だったといえる。米国の期末在庫も予想以上に引き上げられ、在庫率は17.1%にアップ。発表された内容からみて、小麦相場がみせた急落でもおかしくはなかったともいえるが、どちらかといえば、下げ渋っていた。その後、次第に下げ幅を拡大し、昨年末の安値水準を下抜いたこともあり、連休明けのシカゴは3.40ドルを試すとの声も挙がっていた。

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