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シカゴ穀物は急伸し、引けにかけて上げ幅拡大

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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シカゴ穀物は急伸し、引けにかけて上げ幅拡大

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/09/13
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
12日のNY金は、一時急伸も、高値から大きく値を消している。NY金期近12月限は前日比4.2ドル高の1507.4ドル、NY白金期近10月限は同12.4ドル高の952.6ドル、NYパラジウム期近9月限は同48.0ドル高の1604.8ドル。
ECBの定例理事会後の発表はまさにサプライズだった。マイナス金利の深堀りを実施し、11月以降、量的緩和政策を再開するというもの。世界的な金融緩和を促すことになるとして、金は買い進まれ、一時、1532.2ドルの高値を付けた。9月6日以来の1530ドル台回復で、10日の安値から40ドル以上も急伸した。しかしながら、NYダウも一段と急伸し、米長期金利も急ピッチの上昇を続けたこともあり、金はその後大きく売り直され、あっさりと1510ドル割れを果たした。一方で、パラジウムが急騰し、1600ドル台に上伸し、最高値を更新した。テクニカルな買いが主導しているが、米国での需要拡大が背景にある。追随して白金も急伸したが、金の値崩れに合わせて、高値から値を消している。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
12日のWTI原油は、続落し、一時期近10月限は54.00ドルちょうどまで急落した。WTI原油期近10月限は前日比0.66ドル安の55.09ドル、北海ブレント期近11月限は同0.43ドル安の60.38ドル。RBOBガソリン10月限は同1.69セント安の155.30セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同1.81セント安の188.51セント。
IEAが明らかにした月報で、2019年、2020年の世界の石油需要は据え置かれたものの、8月の世界の原油の供給増が指摘されるなど、弱気な内容となった。発表前には、トランプ米大統領が中国に対して予定していた10月1日からの追加関税を10月15日に延期すると明らかにしたことで、リスク警戒からNYダウ先物が急伸し、石油市場も追随して出直りをみせ、期近10月限は56.34ドルまで戻したが、結果的には売り場提供となり、高値から2ドル以上も急落している。米EIA、OPEC、そしてIEAと続いて弱気な月報が指摘されたこともあり、需給バランスの悪化を踏まえての急落は仕方ないところ。OPECプラスの会合が実施され、協調減産の強化が協議された模様。しかし、強化を指摘しているサウジとロシアが増産に転じているため、市場への説得力がなく、結果的には失望売りを浴びて54ドルまでの急落につながったとみられる。その後はNYダウの堅調地合いを背景にして55ドル台回復をみせた。55.23ドルの戻り高値示現後、改めて54.68ドルまで売られるなど、戻り切れず。清算値決定にかけてまた55ドル台回復しているが、不安定な動きとなった。

(CBOT大豆)
12日のCBOT大豆は、急反発し、新穀11月限は8.90ドルまで急伸する展開をみせた。期近11月限は前日比28.25セント高の894.75セント、期近1月限は同27.75セント高の908.25セント。
米農務省の生産高予想発表を前にして新穀11月限は8.89ドル台まで急伸していた。中国の企業が米国産農産物の輸入拡大を示唆したこと、トランプ米大統領も中国が米国産農産物の輸入拡大で合意するとの見通しを示したこともあり、重要な発表前から大豆は急伸していた。さて、注目の米農務省が発表した米国コーンの生産高予想は36億3300ブッシェル(イールドは47.9ブッシェル)。前月の36憶3800万ブッシェル(同48.5ブッシェル)を下回ったものの、事前予想平均の35憶7700万ブッシェル(同47.2ブッシェル)を上回った。発表前から大きく買い進まれていたこともあり、利食い売りが台頭し、8.8150ドルまで下押ししたが、その後、再び急伸し、8.90ドル台乗せにつながった。市場では、米農務省の発表よりも、中国の動きが関心を寄せていた。引けにかけて上げ幅を拡大し、ほぼ高値引けとなった。

(CBOTコーン)
12日のCBOTコーンは、シカゴ大豆の急伸に追随して反発。期近12月限は前日比7.50セント高の367.50セント、期近3月限は同7.75セント高の380.00セント。
8月の生産高予想発表後にシカゴコーンが急落した経緯もあり、発表前のシカゴコーンは警戒から軟調な展開をみせていた。さて、注目の米農務省の発表で、米国コーンの生産高予想は137億9900ブッシェル(イールドは168.2ブッシェル)。前月の139憶0100万ブッシェル(同169.5ブッシェル)よりも下方修正されたが、ロイター通信が集計したアナリストの事前予想平均である136憶7200万ブッシェル(同167.2ブッシェル)を上回った。米農務省が見直しの可能性を予め示唆していた作付面積と収穫面積は据え置かれていた。事前予想を上回ったこともあり、シカゴコーンは売り込まれ、新穀12月限は3.5325ドルまで売られた。しかし、大豆が急伸したままだったことから、コーン市場での買い戻しにつながり、安値示現から20分後には3.6725ドルまで買い進まれ、実に安値から14セントも急伸している。大豆急伸の勢いに乗じた戻りとみられた。ただし、今回の米農務省の発表に対する市場の反応も冷ややかで、その後は上げ幅を縮小している。ただ、引けにかけて大豆が一段と急伸したこともあり、コーン大きく買い直されていた。

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