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シカゴ穀物は大幅続騰、かなり強気の米農務省発表を好感

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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シカゴ穀物は大幅続騰、かなり強気の米農務省発表を好感

  • 2020/11/11
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
10日のNY金は、買い戻しに反発。NY金期近12月限は前日比22.0ドル高の1876.4ドル、NY白金期近1月限は同25.3ドル高の892.7ドル、NY銀期近12月限は同76.1セント高の2446.2セント。
前日の大幅安に対する自律反発の戻りとみられている。米製薬大手のファイザーのワクチン開発に対する期待から、NY金は前日、一時100ドル以上も急落する大幅安を強いられたが、それに対する調整かたがた、買い戻しが先行することに。ただ、NYダウの強調地合いが続いており、1890ドルが壁となり、前日の下げ幅の3分の1戻りで、精一杯だった。なお、リスク資産である株式市場への資金シフトの流れがみられ、1900ドルはかなり強力な上値抵抗になっている。ファイザーのワクチンに関して、多くの課題も指摘されているものの、期待の方が根強く、安全資産としての金の役割も一段と後退する懸念もある。白金は900ドルを壁にして、戻りも限定的。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
10日のWTI原油は、続伸。WTI原油期近12月限は前日比1.07ドル高の41.36ドル、北海ブレント期近12月限は同1.21ドル高の43.61ドル。RBOBガソリン12月限は同3.34セント高の119.41セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同3.58セント高の125.25セント。
NYダウ先物が下落している時、石油市場は反落していたが、NYダウ先物が上伸すると、石油市場は切り返すなど、株価次第の展開を継続していた。サウジが前日同様、OPECプラスによって、生産調整を行うとの口先介入をみせたことも、支援材料になっていたという。ただ、WTI期近12月限は前日の高値である41.33ドルと同値まで上昇したが、その後の上昇にブレーキもかかっており、上値の重い展開も伺える。米国でも新型コロナウイルス感染拡大がみられ、欧州ではロックダウンが相次いでおり、石油需要に対する懸念もあり、株高による価格上昇によって、一層、需要が落ち込むとの懸念も聞かれる。清算値決定にかけ、NYガソリンが急伸し、高値更新へ。それに合わせて、WTIも高値更新をみせ、清算値決定後も上げ幅を拡大している。NYダウがまた買い直されいた。

(CBOT大豆)
10日のCBOT大豆は、大幅急伸となった。期近1月限は前日比36.00セント高の1146.50セント、期近3月限は同35.25セント高の1144.00セント。
注目の米農務省の米国大豆の生産高予想は41憶7000万ブッシェル(前月は42憶6800万ブッシェル)、イールドは50.7ブッシェル(同51.9ブッシェル)で、事前予想下限をいずれも下回っている。米国の期末在庫は1憶9000万ブッシェル(同2憶9000万ブッシェル)で、事前予想の下限と同じだった。かなり強い内容だったことは明らかで、発表前から10セント机上の上昇をみせていたが、発表後に30セント以上も急伸。取引中心限月である期近1月限は11.40ドル台に急伸している。コーンとは対照的に中国の大豆輸入が据え置かれたため、米国の輸出需要も据え置かれていた。その結果、米国の期末在庫の減少は生産高予想の減少がそのまま、反映していた。米国の在庫率は4.2%まで低下しており、需給バランスの上では、供給タイトといえる。

(CBOTコーン)
10日のCBOTコーンは、かなり強気の米農務省発表を好感して急伸し、期近12月限は今年の高値を更新している。期近12月限は前日比14.50セント高の422.00セント、期近3月限は同14.25セント高の429.50セント。
米農務省が明らかにした米国コーンの生産高予想は145憶0700万ブッシェル(前月は147憶2200万ブッシェル)、イールドは175.8ブッシェル(同178.4ブッシェル)。生産高予想、イールドとも事前予想の下限を下回っている。また、米国の期末在庫は17憶0200万ブッシェル(同21憶6700万ブッシェル)で、こちらも、事前予想の下限(18憶5000万ブッシェル)を大きく下回った。米国の需要に関して、輸出が大きく上方修正された結果、期末在庫の大幅下方修正に寄与したといえる。注目は中国のコーンの輸入で700万トンから1300万トンに大幅に上方修正されたことで、このため、米国の輸出需要を大きく引き上げる結果となった。中国のコーン輸入の関税割当は720万トンとなっているが、これを大きく上回っている。4日に北京駐在の米農務官がレポートで示した2020年度の2200万トンの輸入を早々に反映したことになり、今回の発表で最も注目すべき点である。まさに、サプライズの内容だった。この結果、シカゴコーン期近12月限は4.20ドル台に上伸へ。発表後に利食い売りから4.20ドル割れをみせたが、その後はまた買い直され、上げ幅を拡大していた。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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