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シカゴ穀物が総じて急伸

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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商品市場情報

シカゴ穀物が総じて急伸

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/09/11
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
10日のNY金は、米長期金利の急上昇を嫌気して大幅続落となった。NY金期近12月限は前日比11.9ドル安の1499.2ドル、NY白金期近10月限は同16.1ドル安の936.6ドル、NYパラジウム期近9月限は同17.3ドル高の1554.1ドル。
ただし、アジア取引時間帯に1494.3ドルの安値を付けた後、欧州時間帯に1509.1ドルまで急伸するなど、安値から大きく出直りをみせた。米長期金利の低下が影響していた。米国時間帯を前にして、中国が米国産農産物の大型購入で近く合意との一部情報をキッカケにして、米長期金利は再度、急上昇し、1.69%台まで切り上げたこともあり、金は再び1500ドル割れもみせた。アジア時間帯の1.65%台よりもさらに米長期金利は上昇していたが、1500ドル割れでの打診買いが影響し、底固い値動きをみせていた。期近12月限の40日移動平均線が1492ドルだけに、目先の下値固めとの観測もある。白金も大幅安を強いられているが、期近10月限の整理商いで、買い玉の手じまい中心の整理商いを強いられているためとみられる。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
10日のWTI原油は、清算値決定にかけて下げ幅を拡大し、反落。WTI原油期近10月限は前日比0.45ドル安の57.40ドル、北海ブレント期近11月限は同0.21ドル安の62.38ドル。RBOBガソリン10月限は同0.62セント高の159.08セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同0.35セント高の193.12セント。
序盤はテクニカルな買いが主導して、一段と上伸し、ブレント期近11月限は米国取引時間帯に入ると、200日移動平均線のある63.30ドルを上抜き、63.78ドルまで一時急伸した。サウジの新しいエネルギー相がOPECプラスでの協調減産を維持を言及したことが引き続き、支援材料になっていた。ただし、協調減産の維持は新規の買い材料でもなく、従来の方針を確認しただけで、テクニカルな買いを誘うための材料だったとみられる。日本時間深夜1時にWTIは一気に1ドル以上も急落するなど、短時間でのストップロスの売りが相次いでヒットし、WTIは57.30ドルの安値を付けた。新規の買い材料が乏しい中、強引な買いに対する警戒もあったとみられる。目先は米APIの在庫統計待ち。清算値決定にかけてWTIは値崩れをみせ、下げ幅を拡大していた。米長期金利の1.70%台乗せを嫌気した可能性も。清算値決定の後、WTIは安値を更新し、NY石油製品もマイナス圏に値を消す場面もみせた。

(CBOT大豆)
10日のCBOT大豆は、急伸。期近11月限は前日比14.50セント高の872.25セント、期近1月限は同14.00セント高の886.00セント。
前日、シカゴ取引終了後に発表された作柄状況は全米ベースで据え置かれたものの、主産地イリノイの作柄が大きく低下したことが注目され、序盤から買い戻しにしっかり。イリノイの後退した分をアイオワやウィスコンシンの改善でカバーしていた。イリノイの作柄後退によって、12日の生産高予想でのイールドに対する強気の観測も持たれるようになった。加えて、中国が米国産農産物の大量購入で近く合意すると香港紙が報じたことを好材料にして買い戻しに拍車がかかり、新穀11月限は8.70ドル台回復へ。

(CBOTコーン)
10日のCBOTコーンは、作柄後退を支援材料に急反発している。期近12月限は前日比7.75セント高の362.00セント、期近3月限は同7.50セント高の374.75セント。
新穀12月限は前日の安値から10セントも一時、大きく切り返すなど、大きく買い直されたが、前日シカゴ取引終了後に発表された作柄状況が大きな支援材料になっていた。全米平均の優と良の合計は55%(前週58%)で、事前予想下限の57%を下回った。主産地イリノイの作柄悪化が目立ち、38%(同46%)に大きく後退しており、全体の水準を押し下げていた。イリノイ州のレポートでは、この大幅後退の背景は示されていなかったものの、12日の生産高予想に対する悲観ムードが後退し、急伸につながったようだ。一方で、今回の作柄後退はタイミング的に今回の生産高予想には反映されないとの見方もある。いずれにせよ、12日の生産高予想に一層、関心が高まっている。

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