株式会社フジトミは投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

シカゴコーンは続騰し、NY金は1800ドル台示現へ

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
多くのファンに支持されております。

ピックアップコンテンツ

  • 個別WEBセミナー
  • Fujitomi market news
  • トレーダーズショップ
  • TOCOMスクエア
  • リモートサービス
商品市場情報

シカゴコーンは続騰し、NY金は1800ドル台示現へ

  • 2020/07/01
  • 齋藤

(NY貴金属)
30日のNY金は、続騰し、1800ドルの大台示現も演じた。NY金期近8月限は前日比19.3ドル高の1800.5ドル、NY白金期近11月限は同23.0ドル高の851.2ドル、NYパラジウム期近9月限は同33.8ドル高の1966.9ドル。
米国取引時間帯の序盤まで金は1780ドル台でのボックス圏の取引をみせていた。しかし、その後、週末の米国市場の3連休のリスク警戒もあり、次第に買いが先行し、清算値決定にかけて1800ドル台に急伸し、1804.0ドルの高値を付けた。ひとまず、目標達成感もあり、その後は1800ドル割れをみせている。香港に対する国家安全法に適用が決定し、早ければ7月1日から施行させることに。このため、中国と欧米の対立も激しくなるとみられ、安全資産として金の役割がさらに期待されている。1800ドルを示現したこともあり、利益委確定売りから1790ドルを試す下押しも想定されているが、長期的な上昇基調に変わりないとの声も少なくない。世界的な新型のコロナウイルスの感染拡大に拍車がかかっており、そのリスクが後退した訳でもないため。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
30日のWTI原油は、清算値決定にかけて売り込まれ、下落している。WTI原油期近8月限は前日比0.43ドル安の39.27ドル、北海ブレント期近8月限は同0.56ドル安の41.15ドル。RBOBガソリン8月限は同1.37セント高の120.15セント、NYヒーティングオイル期近8月限は同0.90セント高の118.65セント。
貴金属や穀物市場の急伸に対する連想買いもみられ、WTI期近8月限は40ドル台回復をみせた。しかし、原油独自の支援材料が見当たらず、結果的に売り場提供となり、その水準から清算値決定にかけて1ドル以上の値崩れを強いられた。米国の原油在庫が3週連続で過去最高を更新しているが、今回発表される在庫統計では減少も予想されている。しかし、極めて高い水準にかなりなく、実勢悪を警戒して、売り直されたとの。また、下落局面では8月からのOPECプラスの協調減産幅は予定通り、縮小するとの見方が大勢で、原油自体の実勢悪を認識することに。需要改善の期待先行で強引に買い進まれた反動安とみられている。目先は米APIの在庫統計に注目。

(CBOT大豆)
30日のCBOT大豆は、大幅続騰となった。期近8月限は前日比17.00セント高の878.50セント、期近11月限は同20.50セント高の882.00セント。
米農務省が明らかにした2020年度の米国大豆の作付面積は8382.5万エーカーで、事前予想平均の8471.6万エーカーを下回っている。3月末に示された意向面積の8351.0万エーカーを上回ったものの、コーンからの作付シフトは意外に限定的だったこともあり、市場では強気に評価された。6月1日現在の全米在庫は13憶8600万ブッシェルで、事前予想平均の13憶9200万ブッシェルを下回った。新穀11月限中心に急伸しているが、新穀11月限としては3月27日以来の水準まで急伸している。ただし、作付面積自体、弱い水準だけに、9ドル示現は厳しいとみられている。

(CBOTコーン)
30日のCBOTコーンは、強気の米農務省の作付面積発表を好感して新穀限月中心に続騰を演じている。期近9月限は前日比12.00セント高の340.75セント、期近12月限は同15.25セント高の350.00セント。
米農務省が明らかにした2020年度の米国コーンの作付面積は9200.5万エーカーで、3月末に示された意向面積の9699.0万エーカー、さらに市場の事前予想の下限である9300.0万エーカーも下回るかなり強い内容となった。当初、意向面積から300万エーカー程度、減少するとの思惑もあったが、それ以上に少ない内容で、サプライズの評価となり、シカゴコーンは総じて急騰をみせている。特に、新穀12月限は先週末の3.22ドルの安値から一時、30セント以上も急騰している。ちなみに、6月1日現在の全米在庫は52憶2400万ブッシェルで、こちらは事前予想上限の51憶5000万ブッシェルを上回る弱い内容だったが、市場の関心が作付面積にあっただけに、市場では弱材料として評価されず。また、作付面積と同時に、収穫面積も指摘されており、8402.3万エーカー。問題は良好な作柄と米コーンベルトの天候リスクがみられないことである。ただ、今年同様、順調な作付をみせた2015年も意向面積からかなり少ない作付面積が示され、米農務省発表後にストップ高を示現。7月に入ってもさらに急伸した経緯もあり、現在の大量のファンドの売り越しの買い戻しを目先、余儀なくされることも留意したい。

一覧へ戻る

ピックアップコンテンツ

  • Fujitomi market news
  • 個別WEBセミナー
  • リモートサービス