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アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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海外マーケット(米FOMC声明後、金は大きく売られる)

米FOMC声明後、金は大きく売られる

(NY貴金属)
20日のNY金は上伸するものの、米FOMC声明後に急落を強いられ、1300ドル割れもみせた。NY金期近12月限は前日比5.8ドル高の1316.4ドル、NY白金期近10月限は同5.8ドル安の945.4ドル。
米FOM声明で、10月から資産圧縮を決定したが、予想通りだった。市場が注目したのは、予定されているあと年1回の利上げだが、予定通りに実施すると指摘されたことで、米利上げ観測が高まり、ドル高が急ピッチに進行し、金利を生まない金は急落に転じた。NYダウも下落していたが、金の支援材料にならず。下げるべくして下落したが、1300ドル割れは通過点との指摘もあり、1300ドル割れ後の戻りも限定的。NY白金は実勢悪を嫌気した期近10月限の整理商いから下落していたが、金の値崩れによって下げ幅を拡大している。期近10月限の整理商いはまだまだ続くだけに、まだ下値はみえない。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
20日のWTI原油は急伸し、51ドル台乗せもみせた。ただ、清算値決定にかけてドル高進行を嫌気して上げ幅を縮小する動きとなった。WTI原油期近11月限は前日比0.79ドル高の50.69ドル、北海ブレント期近11月限は同1.15ドル高の56.29ドル。RBOBガソリン10月限は同0.01セント高の165.51セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同3.44セント高の180.70セント。
注目の米EIAの週間石油在庫統計で、原油在庫は前週比459.1万バレル増となり、予想以上の増加となった。製油所稼働率も向上していたが、原油のさらなる増産と輸入増が影響した模様。しかし、市場では石油需要の向上、特に中間留分の需要が大幅に増加したことで、NYヒーティングオイルが大きく買い進まれ、それを好感して原油市場での打診買いにつながったとみられる。これから米国でガソリン需要は縮小することになるが、中間留分の需要が旺盛なことは、そのガソリン需要の後退を補う可能性も指摘されていた。市場ではNYガソリン売り・NYヒーティングオイル買いのスプレッドもみられた。前週の高値を更新し、WTI期近11月限は一時、200日移動平均線を上抜いたものの、その200日移動平均線がその後、上値抵抗線となって、上げ一服も。今後、これを上抜けるかどうか注目。清算値決定にかけてWTIや値崩れをみせたが、NYヒーティングオイルが高値水準を維持したこともあり、ブレントの値崩れは限定的だった。

(CBOT大豆)
20日のCBOT大豆は反発。期近11月限は前日比5.00セント高の970.50セント、期近1月限は同4.50セント高の980.50セント。
ドル安が進行する中、米国大豆の輸出増が期待され、シカゴ大豆は値ごろ買いや打診買いに上伸したとみられる。ただ、米国大豆の大豊作やこれから始まる南米での大豆の作付を警戒して、コーン同様、戻りは限られたとみられており、市場では自律反発との見方が一般的。ブラジルでの土壌水分不足は警戒されているが、収穫本番は11月以降だけに、作付遅れ懸念もあまり広がりをみせていない。

(CBOTコーン)
20日のCBOTコーンは追随高をみせ、小反発となった。期近12月限は前日比2.00セント高の350.25セント、期近3月限は同2.00セント高の362.75セント。
コーン独自の材料は見当たらず、大豆や小麦の上伸に追随する格好でコーンも戻りをみせていた。連日の下落をみせていただけに、やや売られ過ぎからの自律反発の様相だったとみられる。期近12月限は3.50ドル台を回復したが、その後は3.50ドル台を挟む動きをみせるなど、駆け引きがみられた。これから迎える収穫期のハーベストプレッシャーを警戒して、結果的に戻りは限られたといえる。

エクスプレスコメント(海外原油は大幅急落、WTI期近ベースで昨年12月以来の安値示現)

海外原油は大幅急落、WTI期近ベースで昨年12月以来の安値示現

WTI原油・NY石油製品・北海ブレント市況

 WTI・ブレントとも大幅安を強いられ、清算値決定にかけて失望売りが膨らみ、ストップロスの売りもヒットして下げ幅を大きくしていた。WTI期近4月限は50ドルに急接近し、ブレント期近5月限は53ドル割れもみせた。
注目の米EIAの在庫統計(下記参照)で、原油在庫は急増したものの、ガソリン在庫と中間留分在庫は揃って大幅に減少した。原油の増加幅以上に、石油製品在庫の減少幅が上回ったことで、WTIは戻りをみせ、52.92ドルの高値を示現した。しかし、その後の下げがほぼ一本調子で、WTIの51ドルを下回ってからの戻りはみられず、ストップロスの売りを伴って急落し、50.05ドルの安値を示現した。
当初、期近4月限の200日移動平均線である51.20ドルを下回ったあと、一目均衡表の雲の下限である51.05ドルの間で推移していたが、ここでも上値が重く、その後の失望売りのキッカケにもなった。
急落の主因は米国の原油増産である。原油が順調に増産が進展しており、前日発表された米EIAの月報での米国原油の増産予想が裏付けられることに。2017年の原油生産を前月の10万バレル増から33万バレル増の日量921万バレルに引き上げしていた。
OPECや非OPECの減産の足並みの乱れもあり、米国の原油増産によって減産がカバーされる可能性も指摘されている。
WTIは期近ベースで昨年12月7日以来の安値を示現したが、週末の米ベーカー・ヒューズの掘削リグ次第で、50ドル割れもみえてくる。

情報分析

・米EIAの週間石油在庫統計
米EIA(エネルギー情報局)は8日、3日現在の週間石油在庫統計を明らかにしている。
原油在庫は前週比820.9万バレル増(事前予想平均は190万バレル増)、ガソリン在庫は同655.5万バレル減(同140万バレル減)、中間留分在庫は同267.6万バレル減(同90万バレル減)、製油所稼働率は85.9%(同86.4%、前週86.0%)。WTI原油の認証在庫であるクッシング在庫は前週比86.7万バレル増。
前日、米API(石油協会)が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫は前週比1160万バレル増、ガソリン在庫は同500万バレル増、中間留分在庫は同290万バレル減、クッシング在庫は同78.8万バレル増。
3日までの一週間の石油需要は日量平均で1990.0万バレル(前週1949.6万バレル、前年1986.4万バレル)、ガソリン需要は同926.8万バレル(前週868.6万バレル、前年941.1万バレル)、中間留分需要は同409.1万バレル(前381.3万バレル、前年370.6万バレル)。
原油生産は日量平均で908.8万バレル(前週903.2万バレル、前年907.8万バレル)、原油輸入は同815.0万バレル(前週759.8万バレル、前年804.8万バレル)。

東京石油製品・原油の相場見通し

 東京石油市場は大幅安へ。円安もあり、海外原油の大幅安ほどの急落には至っていないが、もともと、下げ渋りをみせていただけに、ここでも下げ渋ると一層、割高な値位置となる。
さて、原油先限は3万7000円割れもみせた。前日、WTI原油の200日移動平均線や一目均衡表の雲の下限である51.10ドル前後までの急落は予想されるとして、3万8000円割れも指摘していたが、それ以上の海外原油の急落は予想外だった。下げはひとまず一服するだろうが、NYダウの下落もあり、日経平均株安による円高次第で、東京はまた売られる可能性もある。

AMコメント(東京石油市場は急反発)

東京石油市場は急反発

(東京原油・石油製品)
21日の東京原油・石油製品は円安と海外原油急伸を好感して急反発。11時現在の原油期先2月限は前日比700円高の3万7720円、ガソリン期先3月限は同640円高の5万2080円、灯油期先3月限は同830円高の5万2430円。
原油に関して弱気な内容が目白押しの米EIAの在庫統計だったが、WTI・ブレントは急伸へ。さらに円安が加わり、東京石油市場は急反発している。WTI・ブレントともに清算値決定にかけて上げ幅を縮小したが、ドル高が売り材料に。円安がさらに進行したが、WTIの上げ幅縮小もあり、東京原油の上げも一服。朝方はさらなる円安を好感して3万7800円まで上伸したが、その後は利食い売りが台頭。指標となるブレント安や円安にブレーキがかかったため。さて、WTI期近11月限は200日移動平均線を示現した後、値崩れをみせている。目標達成感もあるため、東京市場での買いもここからは慎重に。

デイリーコメント(東京石油市場は急反発)

東京石油市場は急反発

(東京原油・石油製品)
21日の東京原油・石油製品は急反発。原油期先2月限は前日比720円高の3万7740円、ガソリン期先3月限は同650円高の5万2090円、灯油期先3月限は同760円高の5万2360円。
海外原油上伸と円安の二重の支援材料を背景に東京石油製品は反発している。日中取引では円安基調からさらに買い進まれ、原油期先は夜間の高値を更新した。ただ、円安にブレーキがかかったこと、再開したブレントの軟調地合いとWTIの戻りも限られたため、高値警戒から、東京石油市場は次第に上げ幅を縮小へ。さて、本日も不需要期限月である灯油3月限が一時急伸し、ガソリン3月限とのサヤを拡大していた。需要期限月のガソリン3月限が下ザヤになることが過去、なかっただけに、いずれこの歪なサヤは修正されるだろうが、まだ時間はかかりそうだ。原油は14時以降、やや強引な買いがみられたが、WTIの下げ幅拡大の動きは無視されていた。
(東京貴金属)
21日の東京金はNY金の値崩れを嫌気して反落している。金期先8月限は前日比11円安の4677円、白金期先8月限は同24円安の3400円。
米FOMC声明後のNY金の値崩れを嫌気して東京金は反落。急ピッチに円安が進行したが、ドルベースの金の急落をカバーできず。東京白金はNY白金急落と円高が重なり、3376円まで一時急落。その後、NY白金の下げ幅縮小と円安を好感して3400円台を回復した。日中取引で東京金は4680円を挟む動きとなった。円安局面では下げ幅を拡大し、円高局面では戻りをみせていた。ドル高やドル安にNY金が敏感に反応したため。東京白金は3400円割れをみせていたが、次第にNY白金の戻りを映し、昼以降は3400円台で推移していた。NY白金は連日の急落で売られ過ぎもあるようで、東京白金の3400円割れでは売りを軽くしておきたい。東京金は14時以降のNY金の下押しから売り直され、東京白金もまた3400円を下回った。
(東京ゴム)
21日の東京ゴムは高値から値を消し、続落。期先2月限は前日比2.0円安の210.2円。
夜間で買い戻し反発をみせ、先限は一時、215円台回復をみせた。10時前に217円台まで急伸したものの、その後、戻りをみせていた上海ゴムが値崩れをみせたことで、東京ゴムも大きく売り直され、昼前にマイナス圏に沈んだ。上海ゴムは再び1万5000元を大きく割り込んだ。非鉄安を嫌気したとみられ、1万5000元回復は自律反発にとどまったといえる。14時半に再開した上海ゴムの軟調地合いを嫌気して、東京は一段と売り込まれた。
(東京トウモロコシ) 
21日の東京トウモロコシは急ピッチの円安を受けて急反発。期先9月限は前日比280円高の2万1320円。
シカゴコーンは大豆・小麦の上伸を好感して反発している。加えて、急ピッチの円安も好材料となって、夜間で東京は上伸し、2万1200円台へ。日中取引序盤では相変わらず上げ渋りの様相をみせていたが、下落していたコーンが上伸に転じたこと、一段の円安を受けて、上げ幅を拡大したが、それでも限定的。ようやく昼になって2万1300円台を示現した。先日も円安で買い進まれたものの、その後の円高とシカゴ安で値崩れを強いられただけに、買いにも消極的だったといえる。円安ムードの中、売りは慎重に。週末のシカゴは収穫進展期待から売られる傾向が強まるが。
(東京米国産大豆)
21日の東京一般大豆は上伸。期先8月限は前日比420円高の4万6740円。
シカゴ大豆の反発と円安にもかかわらず、夜間の東京一般大豆は整理商いに下落している。日中取引では10時過ぎにようやく先限が成立し、小幅高に。上げ足りない状況に変わりない。流動性が乏しいため、買いも慎重である。午後に入ってようやく上げ幅を拡大した。噴き値売りを待ちたい。

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