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商品市場情報

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
多くのファンに支持されております。

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海外マーケット(シカゴコーンが続伸、小麦の連騰を好感して)

シカゴコーンが続伸、小麦の連騰を好感して

(NY貴金属)
25日のNY金は急反落を演じている。NY金期近6月限は前日比10.2ドル安の1322.8ドル、NY白金期近7月限は同22.3ドル安の912.7ドル。
前日、NYダウの大幅安のリスク回避として金は買い進まれていたが、その一方で米長期金利が上昇しており、それを無視した金の上伸だった。それだけに、いつ金利上昇を嫌気して反落してもおかしくはない状況だったといえる。実際、さらに米長期金利が上昇し、ドル高も加速しており、金は1320ドル割れをうかがう動きをみせた。何とか1320ドルを維持したものの、米長期金利の一段の上昇が続いているだけに、1320ドル割れも避けられないとの見方も多い。白金が急落し、910ドル割れも視野に入っている。ここ最近のパラジウムの急落と金の急反落がダブルパンチとなって働いたとみられている。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
25日のWTI原油はテクニカルな買いに反発しているが、NYガソリンは続落していた。WTI原油期近6月限は前日比0.35ドル高の68.05ドル、北海ブレント期近6月限は同0.14ドル高の74.00ドル。RBOBガソリン6月限は同0.47セント安の209.49セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同0.52セント高の212.35セント。
注目の米EIAの在庫統計は弱い内容だった。原油在庫は前週比217.0万バレル増で、200万バレルの減少予想に反する内容だった。ガソリン在庫も予想に反して増加しており、石油在庫全体でみても、若干ながら増加している。また、石油需要が大幅に減少し、さらに原油生産は一段と増加しており、発表後のWTIは瞬間的に67.11ドルの安値を示現した。しかし、67ドル台を維持する動きをみせたこともあり、打診買いがみられ、68ドル台を何度も回復する出直りをWTIはみせていた。その一方、需要が大きく落ち込んだNYガソリンは軟調地合いを強いられ、WTIは何度か68ドル台に戻すものの、買いは続かず。米長期金利の上昇がなお続いており、米国経済に与える影響も大きく、原油在庫の増加や増産に反して買い進まれたWTIの下振れを警戒する声も挙がっていた。

(CBOT大豆)
25日のCBOT大豆は続伸。期近5月限は前日比4.00セント高の1026.25セント、期近7月限は同4.00セント高の1038.00セント。
シカゴ小麦やコーンの急伸を好感して買い戻しされている。戻り局面では中国が大豆の輸入をさらに増加するとの観測が流れたため、期近5月限が10.30ドル台を回復する動きも一時、みせた。ただ時期的にはブラジル中心になるとの見方が一般的で、米国の輸出需要の改善につながるかどうかは不透明。明日発表される週間輸出成約高に対する事前予想は80万トンから140万トン。

(CBOTコーン)
25日のCBOTコーンは買い戻しの動きが活発化し、大幅続伸となった。期近5月限は前日比4.25セント高の385.50セント、期近7月限は同5.00セント高の395.00セント。
引き続き、シカゴ小麦の急伸がコーン市場での買い戻しを促していた。米国の冬小麦の作柄は過去20年で最も悪い状態とされるが、収穫を前にして降雨のよる収穫遅れも警戒され始めている。このため作柄悪化が再認識され、シカゴ小麦は続騰へ。世界的な小麦の供給過剰もあり、米冬小麦の作柄悪化に市場の反応はイマイチだったが、ここにきての上昇を受けて、作柄悪化が改めて認識され、すでに5ドルを意識した展開との声も挙がっている。コーン市場では連想買いが膨らんでいるが、明日発表される週間輸出成約高に対する期待も買い材料になっていた。南米のコーンの減産の影響もあり、米国コーンの好調な輸出需要が続いている。事前予想は100万トンから160万トンとみられている。テクニカル面では200日移動平均線を維持し、20日移動平均線を上抜いており、一段高も連想されるという。

エクスプレスコメント(石油製品・原油レポート)

石油製品・原油レポート

WTI原油・NY石油製品・北海ブレント市況

 WTI中心に海外原油は小反発となったが、NYガソリンは続落。
注目の米EIAの在庫統計(下記参照)は、全般に弱気な内容だったといえる。原油在庫が予想に反して増加し、原油は順調に増加していること、さらに石油需要が大幅に落ち込んだためである。発表後、WTI期近6月限は67.11ドルまで急落したが、67ドル台維持をみせたこと、前日、すでに急落したこともあり、買い戻しに早々に出直りをみせた。何度か68ドル台を回復したが、NYガソリンの軟調地合いが圧迫要因になり、68ドル台での買いは続かず。
さて、原油急騰をキッカケにして米長期金利が上昇を続け、3.0%を越える水準で推移している。米国経済に与える影響も懸念され、原油上昇のけん引役だったNYガソリンも実勢悪から値崩れをみせている。WTIはテクニカルな買いにやや強引な戻りをみせたが、米長期金利の高止まりと実勢悪から、一段安も警戒しておくべきで、70ドル示現は遠のいたとみる。

情報分析

・米EIAの週間石油在庫統計
米EIA(エネルギー情報局)は25日、20日現在の週間石油在庫統計を明らかにしている。
原油在庫は前週比217.0万バレル増(事前予想平均200万バレル減)、ガソリン在庫は同84.0万バレル増(同60万バレル減)、中間留分在庫は同261.1万バレル減(同90万バレル減)、製油所稼働率は90.8%(同92.2%、前週92.4%)。WTI原油の認証在庫であるクッシング在庫は前週比45.9万バレル増。
前日発表された米APIの在庫統計で、原油在庫は前週比110万バレル増、ガソリン在庫は同270万バレル減、中間留分在庫は同190万バレル減、クッシング在庫は同93.0万バレル減。
20日までの一週間の石油需要は日量平均で1900.0万バレル(前週2143.4万バレル、前年1911.0万バレル)、ガソリン需要は同908.3万バレル(前週985.7万バレル、前年920.6万バレル)、中間留分需要は同374.9万バレル(前435.6万バレル、前年366.7万バレル)。
原油生産は日量平均で1058.6万バレル(前週1054.0万バレル、前年926.5万バレル)、原油輸入は同846.9万バレル(前週793.0万バレル、前年891.2万バレル)。

東京石油製品・原油の相場見通し

 東京原油はさらなる円安とWTIの戻りを好感して小反発へ。米長期金利の高止まりから今後とも円安は支援材料になるだろう。その米長期金利の上昇がWTIの下振れリスクにつながるだけに、GW前の買いは手控えるべき。弱気な米EIAの在庫統計で強引に買い進まれた値動きも、今後の反動安を連想させる。
NYガソリンの大陰線形成をみると、WTIの調整安もまだ続くとみておきたい。原油先限はまた4万6000円割れへ。

AMコメント(東京原油は急反落)

東京原油は急反落

(東京原油・石油製品)
25日の東京原油・石油製品は急反落。11時現在の原油期先9月限は前日比950円安の4万6070円、ガソリン期先10月限は同1050円安の6万0190円、灯油期先10月限は同730円安の6万2300円。
NYダウ急落を嫌気して海外原油は急落を演じた。米長期金利の上昇を警戒した株価の急落であるが、その金利上昇の主因が原油高である。原油市場でも金利上昇に対する懸念も高まっており、WTIの70ドルを試す動きはトーンダウンしたとみるべき。日中取引では米長期金利のさらなる上昇で、ドル高・円安が進行。しかし、その金利上昇を嫌気して、WTIの値崩れもみられ、円安は必ずしも支援材料になっていない。イランの核合意も欧米で対立しており、米国による一方的な破棄も難しくなっており、これもリスク後退へ。原油の先高期待が大きく後退したとして、臨むべきで、手仕舞い売りも検討へ。

デイリーコメント(金は続伸も上げ幅縮小)

金は続伸も上げ幅縮小

(東京原油・石油製品)
25日の東京原油・石油製品はNYダウ急落を嫌気した海外市場の大幅安を受けて急反落。原油期先9月限は前日比870円安の4万6150円、ガソリン期先10月限は同890円安の6万0350円、灯油期先10月限は同700円安の6万2330円。
東京石油市場は総じて急反落となった。米長期金利が3%を越えるなど、高止まりをみせており、金利上昇を嫌気してNYダウが急落したことから、海外原油も急反落を強いられた。WTIの70ドルに対する高値警戒もあり、下げに拍車がかかったようで、東京原油も1000円以上も下落するなど、4万6000円割れもみせた。日中取引では円安進行もあり、4万6000円台で推移していた。ただ、その円安は米長期金利の上昇によってもたらされており、その米長期金利の上昇を嫌気して、海外原油は値崩れの動きをみせたため、その後、1ドル=109円の円安が進行しても、東京原油は売り直された。米長期金利の一段の上昇を嫌気してWTIやNY石油製品が値崩れをみせ、10時台に東京原油は4万6000円まで売り込まれた。何とか4万6000円を維持したものの、米長期金利の水準とイラン核合意の継続の可能性も出てきたことで、これまでの先高期待のシナリオが崩れたのは確か。GWを前にして、買いの手仕舞いも検討すべきとみる。目先は米EIAの在庫統計が注目されるが、それ以上に米長期金利の水準から目が離せない。

(東京貴金属)
25日の東京金は続伸も、上げ幅縮小。金期先2月限は前日比6円高の4636円、白金期先2月限は同14円高の3251円。
NYダウが米長期金利の上昇を嫌気して大幅続落を演じ、リスク回避でNY金がヘッジで買われ、東京金の支援材料となっていた。東京金は一時4650円を回復する場面もみせた。さて、日中取引ではさらに円安が進行し、1ドル=109円もみられた。ただ、米長期金利の上昇によってもたらされた円安であり、米長期金利の上昇を嫌気してNY金は売り直された結果、東京金は円安でも上値の重い展開を余儀なくされていた。昼前に4640円を下回った。夜間取引でも米長期金利から目が離せない。米長期金利の上昇でも株安で買われたNY金の下げ余地が大きくなったとみるべきで、下振れを警戒しつつ、東京金の値崩れも予想される。

(東京ゴム)
25日の東京ゴムは期近安・期先高。期先10月限は前日比0.6円高の188.2円。
円安基調から夜間取引の東京ゴムはしっかり。円安が一段と進行し、時間外の上海ゴムが上伸したこともあるが、NYダウの大幅続落もみられ、結果的に強弱材料が交錯し、朝方から狭いレンジで推移することに。ところで、前日の夕方に発表された国内の生ゴム在庫が急増しており、これは期近の売り材料に。ただ、当限が180円を維持したことで、期近の荷圧迫が解消され、昼以降、戻りをみせ、先限は夜間の高値更新もみせた。

(東京トウモロコシ)
25日の東京トウモロコシは円安とシカゴ続伸を好感して続伸。期先3月限は前日比200円高の2万4800円。
夜間取引の東京トウモロコシはマチマチだった。シカゴ続伸を踏まえて上伸してもおかしくはなかったが、NYダウ急落による円高進行もあり。結果的に買いを抑制してしまったようだ。朝方は円安を好感して値位置を切り上げ、10時前に先限は2万4700円台に。一段の円安に加えて、シカゴ続伸に対する反応薄も影響して、買い進まれた。10時台に2万4800円を示現した。その後、シカゴの上げ幅縮小と円安一服で、2万4710円まで値を消したが、連日のシカゴ高に反応薄だった側面もあり、2万4700円台は維持され、また買い直されていた。目先は日本時間26日夜に発表される週間輸出成約高がポイントに。

(東京米国産大豆)
25日の東京一般大豆は変わらず。期先2月限は前日と同じの4万9600円。
夜間でのバイカイは相変わらず。再開後のシカゴは堅調地合いをみせているが、アジア時間帯のシカゴはダマシも多い。GW明けの新規仕掛けが再考へ。

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