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商品市場情報

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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海外マーケット(リビアの供給減を好感して海外原油は上伸)

リビアの供給減を好感して海外原油は上伸

(NY貴金属)
23日のNY金は反落。NY金期近4月限は前日比2.4ドル安の1330.3ドル、NY白金期近4月限は同0.6ドル安の998.8ドル。
米長期金利は2.90%を下回り、2.87%台まで低下した。今週は2.95%台まで上昇していただけに、かなりの金利低下といえる。欧州市場の金利低下の影響もあり、米長期金利も低下。しかし、ドル高の流れは続いたことで、金は軟調地合いを続け、1330ドル台回復しても買いは手控えられていた。結局、1330ドルを挟む取引が中心に。白金は一時急落も、990ドル台を維持した。パラジウムが続伸しているためで、1000ドル台回復もみせたが、ドル高を警戒して買い続かず。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
23日のWTI原油は上伸し、63ドル台後半まで買い進まれている。WTI原油期近4月限は前日比0.78ドル高の63.55ドル、北海ブレント期近4月限は同0.92ドル高の67.31ドル。RBOBガソリン3月限は同4.28セント高の180.85セント、NYヒーティングオイル期近3月限は同1.67セント高の196.94セント。
リビアの一部油井が武装勢力の攻撃で金曜日午前中からストップしているという。日量7万バレルの原油を供給しているが、その供給停止を好材料にしてWTIは63ドル台に水準を切り上げ、62.33ドルの安値から1ドルの上昇をみせた。また、インドを訪問しているサウジ石油相は2018年一杯、産油国の協調減産は継続すると改めて示唆した。戻り歩調にあったため、市場の支援材料になっていた。ドル高・ユーロ安の流れは続いていたが、原油市場の売り材料に評価されなかった。注目の米ベーカー・ヒューズによる原油のリグ稼働数は1基増の799基となった。5週連続の増加となったが、1基増にとどまったため、原油の強調地合いを抑制するには至らず。NY原油の堅調地合いが引き続き、原油の主要な支援材料になっていた。

(CBOT大豆)
23日のCBOT大豆は一時値崩れを演じるものの、大きく買い直されている。期近3月限は前日比5.00セント高の1037.00セント、期近5月限は同4.75セント高の1048.00セント。
米農務省が農業年次フォーラムで発表した2018年度の米国大豆の生産高予想は43億2000万ブッシェル(前年度43億9200万ブッシェル)、イールドは48.5ブッシェル(同49.1ブッシェル)、期末在庫は4憶6000万ブッシェル(同5憶3000万ブッシェル)、在庫率は10.4%(同12.7%)。作付面積の大幅増加観測があったものの、予想に反して作付面積が前年度よりも若干減少したことで、予想以上に強い需給バランスが示されたことを受け、シカゴ大豆は買い進まれ、ここ最近の高値水準まで上伸。取引中心限月である期近5月限は10.50ドルまで上伸。しかし、その後、米農務省が発表した週間輸出成約高は11万3000トンで、事前予想下限の60万トンを大きく下回るかなり弱い内容となった。今年度分だけをみると、中国の大量成約キャンセルの影響でマイナス10万9100トン。これを嫌気して、高値から一気に10セントも急落し、マイナス圏に沈んだ。ただし、早々に買い直され、期近5月限は10.50ドルの高値を越える場面も。アルゼンチンの乾燥リスクが改めて認識され、さらにテクニカルな買いが拡大し、切り返していたという。上昇局面ではブラジルの大豆生産高の弱気な見通しも示されたが、売り材料にされず。ブラジルの大豆生産高は前年度の過去最高を上回るとしていた。弱気な材料が相次いで発表されたが、週末は結果的に認識されなかったといえる。

(CBOTコーン)
23日のCBOTコーンは狭いレンジ取引の下、変わらずから小幅安で取引を終えた。期近3月限は前日比0.50セント安の366.25セント、期近5月限は変わらずの374.75セント。
米農務省が農業年次フォーラムで発表した2018年度の米国コーンの生産高予想は143億9000万ブッシェル(前年度は146億0400万ブッシェル)、イールドは174.0ブッシェル(同176.6ブッシェル)、期末在庫は22憶7200万ブッシェル(同23憶5200万ブッシェル)、在庫率は15.6%(同16.1%)。作付面積の大幅な減少がみられなかったことで、期末在庫水準はほぼ前年度と変わらずで、支援材料に評価されず。その後、米農務省が発表した週間輸出成約高は162万0900トンで、事前予想上限の150万トンを上回るかなり強い内容だったが、大豆の値崩れの影響もあり、支援材料にならず、コーンもマイナス圏に値を消すこととなった。ところで、米コーンベルトの幾つかの河川で洪水が発生し、バージの運行が停止しているところもあるため、港湾のコーン価格が18か月振りの高値にあるという。しかし、港湾価格は上昇しているが、それだけ荷物が産地にとどまっていることを意味しており、産地の価格であるシカゴコーンの売り材料になっていた。これもあって、強気の輸出成約高は評価されなかったようだ。その後、大豆の出直りを好感して、コーンもプラス圏に戻す動きもみせたが、戻り切れず。

エクスプレスコメント(石油製品・原油レポート)

石油製品・原油レポート

WTI原油・NY石油製品・北海ブレント市況

海外原油は急伸し、WTI期近4月限は63ドル台を回復する場面もみせた。注目の米EIAの在庫統計で、原油在庫は減少したものの、すでに前日発表された米APIの在庫統計で示された減少幅を若干、上回る程度である。海外原油がここまで急伸する内容でもなく、下落していたNYダウが急反発し、ドル高修正の動きがみられ、打診買いが膨らんだためとみられる。
原油在庫は原油輸入が大幅に減少した結果である。製油所稼働率が低下したものの、それを上回る輸入の急減が影響したようだ。原油生産は若干減少しており、増加基調の継続を期待した向きにとっては思惑外れの内容で、買いに弾みが付いたようだ。
ただ、米長期金利の上昇基調に変わりなく、原油の増産はまた再燃するとみられ、結果的に63ドル台は売り場提供に。
今後ともドル相場や株価の動きに翻弄されるとみられるが、需給バランスが改善したわけでもなく、週末発表される原油のリグ稼動数が5週連続の増加となれば、週末から週明けにかけて売り直されるとみる。

情報分析

・米EIAの週間石油在庫統計
米EIA(エネルギー情報局)は22日、16日現在の週間石油在庫統計を明らかにしている。
原油在庫は前週比161.6万バレル減(事前予想平均は180万バレル増)、ガソリン在庫は同26.1万バレル増(同30万バレル減)、中間留分在庫は同242.2万バレル減(同150万バレル減)、製油所稼働率は88.1%(同89.0%、前週同89.8%)。WTIの認証在庫であるクッシング在庫は前週比266万バレル減。
前日発表された米APIの在庫統計で、原油在庫は前週比90.7万バレル減、ガソリン在庫は同150万バレル増、中間留分在庫は同360万バレル減、クッシング在庫は同260万バレル減。
16日までの一週間の石油需要は日量平均で2045.4万バレル(前週2028.4万バレル、前年2036.0万バレル)、ガソリン需要は同900.2万バレル(前週905.9万バレル、前年866.3万バレル)、中間留分需要は同422.4万バレル(前408.2万バレル、前年429.2万バレル)。
原油生産は日量平均で1027.0万バレル(前週1027.1万バレル、前年900.1万バレル)、原油輸入は同702.1万バレル(前週788.8万バレル、前年728.6万バレル)。

東京石油製品・原油の相場見通し

東京石油市場は海外原油の急伸を好感して反発している。円高は売り材料ながら、前日の海外原油急落や円高に反応薄で、下げ渋りをみせていたこともあり、海外原油の急伸の割りに上げ渋りをみせていた。
結果的に円安の影響で取引水準を切り上げたのも確かである。売りは軽くしつつ、週末のリグ稼動数を見極めたい。増加傾向が継続していれば、また原油先限は4万円台半ばに値を消すとみる。

AMコメント(米長期金利上昇を嫌気して金は続落)

米長期金利上昇を嫌気して金は続落

(東京貴金属)
22日の東京金は大幅続落。11時現在の金期先12月限は前日比28円安の4562円、白金期先12月限は同35円安の3417円。
東京金・白金とも円高とドルベースの値崩れのダブルパンチを浴びて急落している。米FOMC議事録公表後にはNY金が買い進まれ、東京金は4600円台回復もみせた。しかし、結果的に格好の売り場提供となり、東京金は日中取引で下げ幅を拡大している。米長期金利は2.95%台まで上昇した後、2.93%台に低下しているが、金利の上昇基調に変わりなし。これに日経平均株価の急落で円高も重なり、東京金の4600円はまた遠のいてしまったともいえる。NYダウ先物も急落するなど、白金に対する厳しい環境もみられ、3400円割れもありそうだ。買いは禁物。

デイリーコメント(東京金はボックス圏の動きに終始)

東京金はボックス圏の動きに終始

(東京原油・石油製品)
23日の東京原油・石油製品は反発。原油期先7月限は前日比670円高の4万1350円、ガソリン期先8月限は同510円高の5万6460円、灯油期先8月限は同510円高の5万5950円。
NYダウ急伸とドル高修正の動きもあり、海外原油は急伸し、東京石油市場も夜間から大きく買い進まれ、原油先限は4万1000円台に水準を切り上げた。日中取引ではNYダウ先物が急進する動きをみせたことで、それに追随してWTIやブレントも買い進まれ、東京原油は上げを拡大した。さて、本日は灯油期近3月限が納会を迎えたが、急騰をみせた。引き続き、灯油期先も追随高をみせた。原油の心理面の支援材料になった可能性も。米ベーカー・ヒューズが発表する原油のリグ稼動数が注目。5週連続の増加となれば、海外原油の売り材料になるだろう。東京原油は4万1000円台を回復しているが、前週までの円高基調が解消され、海外原油の戻りに過剰反応して大きく買い進まれている。ところで、来週後半からかなり気温が上昇するため、ガソリンの需要拡大も予想される。3月に入れば、行楽需要もガソリンの買い材料になる。一方、厳冬が解消されるため、期先8月限でのガソリン買い・灯油売りのスプレッドも妙味あり。原油は臨機応変に対処しつつ、売り辛抱はまだ続く。
(東京貴金属)
23日の東京金はボックス圏の動きに終始した。金期先12月限は前日比変わらずの4662円、白金期先12月限は同9円高の3431円。
東京金は売り買いが交錯する展開となった。朝方の円高がやや解消されたが、その分、ドル高が進行し、NY金の圧迫要因に。その結果、東京金は売り買いが交錯する展開に。円安は一時的な支援材料になるものの、NY金の時間差での下落を留意すべきで、円安は今後とも売り場提供とみるべき。引き続き、米長期金利から目が離せないが、金地上昇基調は続くとみられ、戻り売りスタンスが無難。東京は金はひとまず3400円台を維持したものの、金の不安定な動きに警戒したい。
(東京ゴム)
23日の東京ゴムは上海高を好感して急伸。期先7月限は前日比3.1円高の188.2円。
上海ゴムの時間外高を好感して東京は朝方から急伸している。春節明けの上海株価が金融当局の指導もあり、急騰しており、それにゴムも追随したとみる。需給バランスに変化がみられたわけでもないため、190円を壁にした動きは続いた。11時台には大衆筋の売り込みに対する踏み上げが影響し、高値更新の動きをみせた。
(東京トウモロコシ) 
23日の東京トウモロコシは期近が急伸。期先3月限は前日比50円高の2万2830円。
夜間で先限は2万2920円まで急伸した。前日同様、円高進行を無視した玉整理による買い煽りが影響し、総じて急伸している。日中取引では整理商いから期近がさらに急伸したが、期先は高値から大きく値を消し、10時台にはマイナス圏に値を消した。期先1月限の整理商いが一巡、つまり買い戻しが一巡したため、ヤレヤレの売りを浴びて値崩れを強いられとみる。期近の急伸に対するヘッジ売りも売り材料になったと考えられる。この高値からの値崩れで、期先が適正水準に戻したかどうか注目される。
(東京米国産大豆)
23日の東京一般大豆は玉次第でマチマチ。期先2月限は前日比360円安の4万7650円。
週末の東京一般大豆の商いは低迷したまま。米農務省による農業年次フォーラムで示される需給バランスに注目したいが、東京は反応薄とみる。流動性の改善待ち。

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