株式会社フジトミは投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

商品市場情報

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
多くのファンに支持されております。

ピックアップコンテンツ

  • 杉村太蔵氏&木村佳子氏 W講演
  • 岸博幸氏 講演
  • TOCOMリアルトレードコンテスト
商品市場情報

商品市場情報

海外マーケット(NY金は急反落)

NY金は急反落

(NY貴金属)
26日のNY金は大幅安を強いられるなど、一気に値を崩した。NY金期近8月限は前週末比10.0ドル安の1246.4ドル、NY白金期近10月限は同13.3ドル安の863.95ドル。
欧州時間帯に入って急落したが、イタリアの銀行破たん処理に対する懸念が後退し、欧米の株式市場の出直りの動きがみられ、リスク後退も手伝って金は急落。月末要因の整理商いも影響して、相次いでストップロスの売りがヒットして、NY金は1236.5ドルまで急落した。その後、一気に1240ドル台を回復。弱気な米耐久財受注もあり、ドル安進行から金はまた買い直される場面もあったが、1250ドルは壁になっていた。何度か1240ドルを下回るなど、下振れを警戒する動きには変わらず。期末・月末を前にした下げは想定されていたが、一気の急落は予想外だったともいえる。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
26日のWTI原油は波乱含みの中、小幅続伸。WTI原油期近8月限は前週末比0.37ドル高の43.38ドル、北海ブレント期近8月限は同0.29ドル高の45.83ドル。RBOBガソリン8月限は同0.57セント高の142.81セント、NYヒーティングオイル期近8月限は同0.77セント高の138.64セント。
週明けは前週の急落に対する調整高もみられ、堅調に推移していた。43.65ドルの高値示現後、WTI期近8月限はジリジリと値を崩すことに。ドル高がキッカケだったが、軟化局面では世界的な原油の供給過剰がさらに拡大するとの懸念が再燃し、43ドルを試す展開になり、マイナス圏に沈んだ。そして43ドルを下回ると、ストップロスの売りがヒットして、一気に42.63ドルまで急落し、高値から1ドル以上の下げを演じた。ただ、ドル安が再燃すると、また買い直され、43ドル台回復へ。在庫統計に対する事前予想で、原油とガソリンの在庫が減少するとみられているが、イマイチ、支援材料になり切れず。

(CBOT大豆)
26日のCBOT大豆は小反発。期近7月限は前週末比1.75セント高の906.25セント、新穀11月限は同2.00セント高の913.00セント。
前週に下げに対する調整高で買い直され、ひとまず9ドルの大台を維持することになった。ただ、月末に発表される作付面積や全米在庫は弱気な内容が予想されていることから戻りも限定的で、高値は売り場提供になっていた。シカゴ引け後に発表される作柄状況で、大豆の全米平均の優と良の合計に対する事前予想平均は68%(前週67%)となっている。

(CBOTコーン)
26日のCBOTコーンは小反発。期近7月限は前週末比2.25セント高の360.00セント、新穀12月限は同2.75セント高の378.00セント。
前週のシカゴコーンはファンドの積極的な売りを浴びて7%以上の急落を強いられた。その急落に対する調整もあり、週明けから買いが先行する展開をみせた。その一方、小麦が利食い売りに急落し、これが重石になって、コーンは上げ幅を縮小して取引を終えた。シカゴ小麦は1年振り、ミネアポリス取引所の小麦相場は2半振りの高値を示現していたが、さすがに期末を前にして利食い売りを強いられることに。さて、シカゴ引け後に発表される作柄状況で、コーンの全米平均の優と良の合計に対する事前予想平均は68%(前週67%)となっている。作柄改善が期待されていることも、戻り局面での売り材料になっていた。

エクスプレスコメント(海外原油は大幅急落、WTI期近ベースで昨年12月以来の安値示現)

海外原油は大幅急落、WTI期近ベースで昨年12月以来の安値示現

WTI原油・NY石油製品・北海ブレント市況

 WTI・ブレントとも大幅安を強いられ、清算値決定にかけて失望売りが膨らみ、ストップロスの売りもヒットして下げ幅を大きくしていた。WTI期近4月限は50ドルに急接近し、ブレント期近5月限は53ドル割れもみせた。
注目の米EIAの在庫統計(下記参照)で、原油在庫は急増したものの、ガソリン在庫と中間留分在庫は揃って大幅に減少した。原油の増加幅以上に、石油製品在庫の減少幅が上回ったことで、WTIは戻りをみせ、52.92ドルの高値を示現した。しかし、その後の下げがほぼ一本調子で、WTIの51ドルを下回ってからの戻りはみられず、ストップロスの売りを伴って急落し、50.05ドルの安値を示現した。
当初、期近4月限の200日移動平均線である51.20ドルを下回ったあと、一目均衡表の雲の下限である51.05ドルの間で推移していたが、ここでも上値が重く、その後の失望売りのキッカケにもなった。
急落の主因は米国の原油増産である。原油が順調に増産が進展しており、前日発表された米EIAの月報での米国原油の増産予想が裏付けられることに。2017年の原油生産を前月の10万バレル増から33万バレル増の日量921万バレルに引き上げしていた。
OPECや非OPECの減産の足並みの乱れもあり、米国の原油増産によって減産がカバーされる可能性も指摘されている。
WTIは期近ベースで昨年12月7日以来の安値を示現したが、週末の米ベーカー・ヒューズの掘削リグ次第で、50ドル割れもみえてくる。

情報分析

・米EIAの週間石油在庫統計
米EIA(エネルギー情報局)は8日、3日現在の週間石油在庫統計を明らかにしている。
原油在庫は前週比820.9万バレル増(事前予想平均は190万バレル増)、ガソリン在庫は同655.5万バレル減(同140万バレル減)、中間留分在庫は同267.6万バレル減(同90万バレル減)、製油所稼働率は85.9%(同86.4%、前週86.0%)。WTI原油の認証在庫であるクッシング在庫は前週比86.7万バレル増。
前日、米API(石油協会)が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫は前週比1160万バレル増、ガソリン在庫は同500万バレル増、中間留分在庫は同290万バレル減、クッシング在庫は同78.8万バレル増。
3日までの一週間の石油需要は日量平均で1990.0万バレル(前週1949.6万バレル、前年1986.4万バレル)、ガソリン需要は同926.8万バレル(前週868.6万バレル、前年941.1万バレル)、中間留分需要は同409.1万バレル(前381.3万バレル、前年370.6万バレル)。
原油生産は日量平均で908.8万バレル(前週903.2万バレル、前年907.8万バレル)、原油輸入は同815.0万バレル(前週759.8万バレル、前年804.8万バレル)。

東京石油製品・原油の相場見通し

 東京石油市場は大幅安へ。円安もあり、海外原油の大幅安ほどの急落には至っていないが、もともと、下げ渋りをみせていただけに、ここでも下げ渋ると一層、割高な値位置となる。
さて、原油先限は3万7000円割れもみせた。前日、WTI原油の200日移動平均線や一目均衡表の雲の下限である51.10ドル前後までの急落は予想されるとして、3万8000円割れも指摘していたが、それ以上の海外原油の急落は予想外だった。下げはひとまず一服するだろうが、NYダウの下落もあり、日経平均株安による円高次第で、東京はまた売られる可能性もある。

AMコメント(東京石油市場はしっかり)

東京石油市場はしっかり

(東京原油・石油製品)
27日の東京原油・石油製品はしっかり。11時現在の原油期先11月限は前日比90円高の3万2170円、ガソリン期先1月限は同210円高の4万5210円、灯油期先1月限は同180円高の4万6430円。
東京石油市場は総じてしっかり。円安が支援材料になり、海外原油の上値の重い展開は圧迫要因になっていた。夜間では海外原油の急落もあり、東京原油は急落し、3万1500円を下回ったが、その後の海外原油の出直りから東京石油市場は大きく戻している。日中取引ではWTIやブレントの軟化もあり、上値の重い手展開を強いられたが、円安で買い支えられている。午後には値ごろい買いも膨らみ、上げ幅拡大も。海外原油の上値は確かに重いが、チャート上での下値切り上げでの目先の底入れ観測もあるため、買いが無難とみる。

デイリーコメント(東京ゴムは上伸し、サヤを買われる)

東京ゴムは上伸し、サヤを買われる

(東京原油・石油製品)
27日の東京原油・石油製品は総じて上伸。原油期先11月限は前日比80円高の3万2160円、ガソリン期先1月限は同320円高の4万5320円、灯油期先1月限は同310円高の4万6560円。
東京原油は夜間で3万1500割れをみせる急落を演じたが、海外原油の値崩れが影響していた。海外原油は清算値決定にかけて大きく買い直され、東京原油は3万2000円台回復へ。日中取引では3万2000円台の動きをみせつつ、円安が大きな支援になっており、上値を試す値動きはいずれも円安がキッカケだった。昼以降、円安が一服していたが、海外市場の強調地合いが支えになって石油製品中心に買い進まれ、軒並み夜間の高値を更新している。出遅れ感のあった石油市場が買い進まれたとみる。原油は海外原油の戻りが鈍いだけに、上値が重かったことも、ガソリンや灯油市場での値ごろ買いや打診買いにつながったとみる。明朝発表される米APIの在庫統計ではガソリン需要の動向に注目。
(東京貴金属)
27日の東京金は反落。金期先4月限は前日比9円安の4470円、白金期先4月限は同13円安の3320円。
夜間取引序盤にNY金がストップロスの売りを伴って急落しており、東京金も一時、大幅安を強いられた。4436円の安値示現も一時的で、その後は下げ幅を縮小。日中取引では4460円を割り込むなど、NY金の一段安が下げ幅を拡大することに。ただ、昼にはNY金の戻りを好感して4470円台を回復する場面もみせた。昼以降の東京金は狭いレンジで推移しており、ここ最近のボックス圏に変わりなし。欧州時間帯のNY金の動向に注目。
(東京ゴム)
27日の東京ゴムは上伸。期先11月限は前日比3.3円高の193.4円。
注目の新甫12月限が発会し、上ザヤで発会した。減産期に足を入れた限月だけに、順ザヤは仕方ないが、このままサヤが買い進まれ、全体での順ザヤ形成に発展するか注目され、全般に様子見ムードから商いは夜間取引から極めて低調だった。全限が190円を維持する動きを続けたためか、昼の薄商いの局面で買い進まれ、先限は195.0円を示現。そこでは買いも一服。このまま、順ザヤ相場形成に向かうか、増産期を意識して上値の重い展開に逆戻りするか注目。
(東京トウモロコシ) 
27日の東京トウモロコシはシカゴのさらなる戻りや急ピッチの円安に反応せず、続落。期先7月限は前日比80円安の2万1470円。
週明けのシカゴは続伸し、円安も急ピッチに進行したものの、下げ渋りの反動安で東京トウモロコシは戻り切れず。前週のシカゴコーンの7%以上の急落を無視して下げ渋った反動安を継続している。しかし、再開後のシカゴは続伸し、一段と円安も進行するなど、反動安をすでに織り込み、上伸してもおかしくはなかったといえる。ただ、米コーンベルトの生育に理想的な天候が続くとみられ、東京市場では戻り売り人気が根強いようだ。シカゴが引け後に発表された作柄状況が据え置かれたことが期待外れとなり、戻りをみせている。東京は2万1600円台でおかしくはなかったといえるだけに、目先は押し目買い有利とみる。
(東京米国産大豆)
27日の東京一般大豆は玉次第でマチマチ。期先6月限は前日比150円安の4万6060円。
東京一般大豆は期先でバイカイの動きがみられたが、全般に様子見ムードが支配的で、先限は玉次第で推移していた。シカゴはさらなる戻りをみせたが、予想に反して作柄が後退したためとみられ、東京市場でも目先は自律反発の動きも。不安定な動きの中、ひとまず売りは買い戻して、改めて噴き値売りで臨みたい。

ピックアップコンテンツ

  • 杉村太蔵氏&木村佳子氏 W講演
  • 岸博幸氏 講演
  •